265

 これは昨日の話、塾で陽向と同じクラスで席は隣だった。授業が終わってから二人で駅に行ったのだが、別れたあとでLINEで話した内容である。

 陽向から実際何度も手を繋いできたけれどもその時になると恥ずかしくなってしまう、今度は私から繋ごうと思っていたのだけども。という話があった。陽向が私からは何もしてない、みたいなことを言ってきたのだが僕の中ではハグのスタートやチューのスタートは陽向が恥ずかしがりながらも言って来てくれたことによって僕からすることが多いけれども今のようにするようになっている。だから陽向のお陰だから何もしていないということはないのである。

 陽向の言う、恥ずかしくなっちゃうという気持ちは正直よく分かる。それは最初に手を繋ぐときの僕の葛藤といったものがその一例になるのではないかと思うし、実際にいざやろうと思うと恥ずかしくなってしまうのだ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る