　今日で行われて返ってきていないテストがすべて返却される。ということは気持ちが大きく変わるのである。

　一時間目の化学基礎では僕の点数が78に対して平均点が58点とよく思えるのだが計算ミスを含めて僕的にはもっと取れた問題が多くて悔しい、というのが本音である。

　二時間目の体育では今日からハンドボールだったのだが全然できなくて何かしらの改善は不可欠な感じだった。運動って難しい。

　三時間目の生物基礎で返ってきたテストには69と赤い字で書いてかって平均点は63点だった。一応理系科目は平均よりも上かほぼ平均点といった感じであった。だとしてもテロメラーゼをテロメアーゼと書いてしまったことが気に留まってしまう。

　四時間目の英語表現では低すぎて笑うしかないような数字が書いてあった。その数字は33、平均点も低いだろうと少し期待した部分があったのだが先生の口から出たのは60という数字だった。これは話にならないくらい危機的である。勉強方法の見直しを図るべきなのは有無も言わずとも分かることである。

　五時間目の保健で返ってきたテストは62点で平均点は僕と同じくらいだった。保健のテストでどうだこうだとそこまで思わないのだが、教科書を軽く読む程度のことはするべきかなと思った。

　部活は昨日と同様カラムクロマトグラフィーをして成功してさらに量を増やしたという感じだった。

　事件は駅に着いてからである。いつも定期や鍵を入れているポケットにそれらがないのである。あっ、と思い当たる節がひとつあった。それは体育が終わって着替えているときに制服のポケットからそれらが落ちたとのである。着替えている途中だったので一度置いて着替え終わってから入れると思ったのだが途中でチャイムがなってしまって慌てて出たのである。そこで置きっぱなしにしてしまった説か持っていったが机のなかにある説と二つの可能性が思い当たった。よくよく自分の行動を考えてみると、持っていっていない置きっぱなしにしてある方が可能性が高くてだとしたらそのあとも何度か言ったが見た記憶がないのである。