第219話 リーティア編 Ⅱ
「にやー」
「にやーじゃないでしょっ!」
あらあら。
そんな事を考えてたら、ミカエラちゃんが叱られてますね。
『にやーじゃないでしょ!』って言っても、ミカエラちゃんは獣人の子猫ちゃんですから、仕方ありませんよ。だって、子猫ちゃんは『にやー』って
うふふっ。
面白い事を言う
って言うか、ダニエラさんも心配性なんですよぉ。
二人が会う前に、ミカエラちゃんを部屋に閉じ込めておけ……なんて。
私に任せておいてください。
しっかり私が二人の仲を取り持ってみせますから。
って事で、ちょうど私が帰って来た時には、ミカエラちゃんが部屋に居たので、しっかりご紹介しましたよ。えぇ、しっかりとね。
最初は日本のオーソドックススタイルの三つ指でお出迎えです。
ミカエラちゃんは、「また正座させるのか?」とか、すごくビビってたけど、あの
そこの所は全然大丈夫です。
最初に『ガツン』と
もう一生、私の言いなりです。
うふふふっ。
それにしても、やっぱり
最初は言葉が通じなくて、ちょっとギクシャクしてたけど、今ではすっかり仲良し。
それから、ダニエラさんに言われた通り、最初は
でも、美穂様が『ご飯食べて行きなさい』って、家に上げちゃったのよねぇ。
もう、美穂さんのお言葉を
こればっかりは、仕方がありませんよ。仕方がありません。
なので、
おりょりょ?
めっちゃ、ダニエラさんが怖い顔で
はて?
言いつけ通り、ミカエラちゃんを部屋に入れておかなかった事が、気に
はいはい。大丈夫ですよ。
もう、見た通り仲良くやっているのに、ダニエラさんも困ったものですねぇ。
仕方がありません。言いつけされた事に対しては、ちゃんと報告はしておくべきでしょう。
でも、あまり
そうですね。ここは控えめに、私が来た時からすっかり仲良しだった事にしておきましょう。
「えへへへ、ダニエラさん、すみません。もう、私が来た時には、すっかりこの調子でぇ……」
あれ? ダニエラさん、更に顔が怖い事になってますよ。
「リリリ、リーティア。あなたっ、この状況がどう言う事か、分かっているのかしら?」
もう、本当に心配性だなぁ。
ご安心下さい。ちゃんと
何しろ、二人が仲良しになれる様、
えっへん。
「はい。大丈夫ですよ。
おろろ?
今度はダニエラさん、開いた口が
――カシャ
おや?
確かにミカエラちゃんは可愛いですからねぇ。沢山『いいね』がもらえると良いですね。
さてさて。私もスマホから見てみましょうか。
あらあら。ミカエラちゃん。めちゃめちゃカワイイ。
まぁ、昨日は色々ありましたけど、美穂さんに説得されて、今では私もミカエラちゃんとは大の仲良しですよ。
えぇ、但し、
そうです。
二度と同じ
「はぁぁぁ。
って、あれあれ? ダニエラさんが何やら慌ててますねぇ。
高そうなバッグの中から、スマホを取り出して、何やら急いで電話してますよ。
忙しい事ですねぇ。
さて、私は、二つ目の『ひよ〇』ちゃんを頂きましょうか。
っとその前に、お茶が無くなってるじゃないですかぁ。
いかんいかん。
この『〇よこ』ちゃんには、ちょっと濃い目のお茶が合うんですよねぇ。
「ほら、ほらぁ。ダニーちゃん見て、見てぇ。こんなに『いいね』もらったよぉ」
――コポコポコポッ
「はぁぁぁ、終わった……」
――カサコソ、カサコソッ
「でもさぁ、やっぱ外国の人って、コスプレめっちゃ
――カプッ
「……コスプレ?」
――モクモクモクッ
「うん。そう、コスプレ。最近の魔法少女系のコスプレっしょ? ウチの妹も
――コクコクコクッ
「はは、ハハハハ……」
「ぷはぁぁぁ。おいしっ!」
おやぁ?
私がお茶を飲んでいる間に、ダニエラさんの機嫌も直ったみたいです。
ちょっぴり放心状態で、座り込んじゃってますけど、二人が仲良しだって事がようやく分った様ですね。良かった良かった。
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