2月15日(月) 広島市西区上天満町にある洋菓子店「ケーキハウス アリス」のケーキを食べる。
広島市西区上天満町にある洋菓子店「ケーキハウス アリス」のケーキを食べる。
妻はチョコを人からもらい、自分は一つとして誰からももらえなかった今年のバレンタインデーが過ぎたので、「ケーキハウス アリス」さんでケーキを買った。世俗の行事には興味がないと高尚振るからこそ、意識して、自分の為に。そう、人は独立独歩だから、自立して生きていかないと。
一つはマスカルポーネが入ったズコットで、もう一つは見た目通りの名を持つキャラメルナッツだ。それに間を挟むように白いチーズケーキも買った。
このお店の何より素晴らしいのは、手頃な価格設定ながら、大衆受けだけの味の安っぽさがないところだ。どのケーキもややクラシックな重さを持ちつつも、軽くならない仕上がりの良さがある。などと、買って食べるたびに同じ感想を書いているようだ。
マスカルポーネらしい風味はそれほど強くないが、ティラミスらしいココアパウダーの味わいとクリームを持ちつつ、上部は日本のショートケーキらしいホイップクリームといちごの組み合わせがある。キャラメルナッツの上部はババロアらしいクリームとなっており、完全にビターではなく、いくぶん甘さも残しつつ深く香ばしいキャラメルとなっており、中間のスポンジ生地の間に風味の鮮やかなナッツが混ざり、自分は何かわからなかったが、マカダミアナッツと言われると、たしかにそれらしい記憶と結びつく。丸いナッツということでヘーゼルナッツも考えたが、どうもわからない。
牛の鳴き声が聞こえてきそうなミルキーな白いコクのチーズケーキも食べて、夜のデザートは終了する。そして承認欲求と自己認識によるデザートのかこつけも終わり、ただ虚しさだけが残る。とはいえ、食べている時の至福は、他人からもらおうが、自分で買おうが、よほど心を寄せているフレッシュな人からでなければ、多分同じだろうと、自己閉鎖した観念で完結する。
さあもっと人としての魅力を磨いていこう。精進鍛錬、自己満足、などと、やけに今日は汗が青臭い。
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