1月11日(月) 広島市中区本川町にある本屋「READAN DEAT」で「芸術家たち2 原画展」を観る。

広島市中区本川町にある本屋「READAN DEAT」で「芸術家たち2 原画展」を観る。


昔のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンのイラストを思い出す原画展があるので「READAN DEAT」さんへ観に行った。


壁に飾られている原画で知っている芸術家は、ジョージア・オキーフだけだ。店主さんの話ではプロダクトデザインや建築などの分野で活躍した人物をとりあげた本で、絵画を第一に浮かべる美術としての芸術家よりも、アメリカのミッドセンチュリーに活躍した一般には知られざる人が多いらしい。


今となっては髪型を非常に気にするような性格だが、昔は衣服への興味と感覚が皆無に等しく、デザインやイラストに関心を持てなかった。そのせいかソファーやテーブルといった家具を代表に、プロダクトデザインという洒落た世界への引け目があった。


今もデザインの知識と体験が乏しく感じる。そもそも知れば知るほど足りないと感じる知識への近づきだから、たくさん知っているというおこがましい自尊心があったら問題だろう。


知らないからこそ出会いがあるという機会を逃さないことにして、本を買った。読む時間はあとあと考えればいいので、先に後ろをみて控えるのはよそうと思った。


「READAN DEAT」さんに来たもう一つの理由はマルセル・プルーストの「失われた時を求めて」をうっかり購入して、その読書の課程を毎日記録したという『プルーストを読む生活』という本だ。内容はどうやらプルーストではない同時進行で読んでいる本の話ばかりらしく、敬愛する自分からしたら「けしからん、おもしろいのに」と思ってしまうが、その本の著者もプルーストに負けない文章家で、本の分厚さは「映画千夜一夜」とほぼ同じだ。


これも興味はあるが、今はやめておこう。それは今後もやめておくという意味になるが、映画や音楽のようにはいかないので、分厚い本は特に選ばないといけない。


今日買った本を読んで、知識を蓄え、間違ってプルーストを買った会社員の作家に負けじと文章を書こうと思った。

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