1月5日(火) 広島市西区観音町にある酒店「全酒類販売 有限会社 ももや」で飲んで食べる。

広島市西区観音町にある酒店「全酒類販売 有限会社 ももや」で飲んで食べる。


ピートの香りに中毒している。仕事始めの後にやっぱり来た、「ももや」さんに。


人はわりといる中で、前から決めていたビッグピートを飲む。ピートらしい癖にスモーキーな香りはあるが、くらっとするほど強烈ではない。


続いてブッシュミルズの白ラベルを飲む。ホワイトオークのバーボン樽という、いまだ理解していない言葉で確かめる。マイルドで飲みやすい。使い古されたなんら個性のない言い回しをアイリッシュウィスキーにはめこむ。


そしてマンボーのようなおでんを食べる。


慣れないうちは言葉の意味が伝わってこないから、言葉で伝えることができない。手頃な価格で美味しく飲めていることだけははっきりしている。


たまたま隣になった方と少し会話する。単身赴任でお酒が好きらしく、自分が十日市に住んでいると伝えると、「季節料理ながせ」が美味しいと教えてくれる。さすがだ。


立ち飲みは隣になった人と気軽に話すことができるから良いとその人は言う。その通りだ。ただ、自分は初めての一人立ち飲みをした「そらや」さんで若い男の人にしつこく話しかけてばかりで、迷惑に気づかないという間違いをおかしてしまったから、誰かに話しかけることは自重している。


今日の隣の人は、話せる人かどうか勘でわかるらしい。合う合わないがあるので、誰とでも話せるわけではないと言う。自分はどうやら話せる人だったようだ。


一杯ならば映像文化ライブラリーに行く値段とほぼ変わらず、少し話すくらいならギャラリーへ行くとの所要時間は同じだ。


こんな時期に飲み歩きなんて、非難はもっともだ。ただし、大切なのはいかにリスクを減らせるか考えて動き、空いている店に少額ながらお金を回すこと。お叱りはごもっとも。でも海外旅行は、危険だと行って動かないのではなく、危ないと言われる地域でいかな所が危険か察知し、その中で行動することだ。


そんなご都合主義の屁理屈を自分に弁解してしまう今日の飲み歩きだ。それでも、一見無謀とも思える綱渡りの行動には意味がある。大勢で綱を渡ればバランスを崩して落ちるだろうが、一人ならば安定を保って移動できる。こんな時は、一人で動くからこそ、安全と危険を選べるというのも事実だろう。

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