12月3日(木) 広島市中区中町にある炙り店「炙り屋 はちすけ」で飲んで食べる。
広島市中区中町にある炙り店「炙り屋 はちすけ」で飲んで食べる。
廿日市にある「リカー&フーズ タナカ」さんにお勧めされていた「炙り屋 はちすけ」さんは、足を運んでもタイミングの合わないことが何回かあり、今日は営業を電話で確認してから地ぐ酒ぐと入ることができた。
突き出しは薫製ポテトサラダに、大根鬼おろし、酒盗クリームチーズで、オレンジラベルの山陰東郷の燗酒が冷たいそれそれの味わいの温度をあげる。
炙りという名の通り、じゃこ天、でびら鰈、マッシュルーム、れんこんの七輪炙りを注文する。焼き肉屋とは違って七輪の火は穏やかで、まさにじっくり炙るように燗酒を進めることができる。山陰東郷の濁りのピンクの次に、仏法僧の緑ラベルの強力と続く。囲炉裏に手を向けるように炭火に暖められながら、じゃこ天を幾度もひっくりかえし、でびらに息が吹いたら皿に置いて剥き、少し冷めたら戻し、マッシュルームは尻を上に汁が出るまでさわらず、レンコンは焦げ目がついたら口にする。この雰囲気こそ酒飲みの一つの形式としておいしいのだ。
茹であげて一晩置くというふっくらしながら張りもあるナポリタンで締めると、ラーメンや焼きそば同様に、スパゲティも最後を飾るという日本の酒文化に合うと甘さと酸味が飲み込める。そしてデザートが燻製チーズケーキで、この時は冷たい温度に燻製とチーズの香りが調和してとてもバランスのよいコクを生み出していた。
そのチーズケーキは「リカー&フーズ タナカ」さんとのコラボ企画限定ギフトセットで玉櫻やワインといただけるらしい。クリスマスにも正月にも、ブッシュ・ド・ノエルではなく薫製チーズケーキで、伊達巻きのかわりに薫製チーズケーキで、家族の集まる場面で楽しくスパークリングを高らかに開け、玉桜を燗し、わいわいと飲んだくれるのがよろしい。
そんなギフトセットにもちろん片割れは食いつき、年末の酒飲み予定は大声で盛りあがってきまる。噂通り「炙り屋 はちすけ」さんはとても香ばしい店だった。
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