音楽、映画、美術、舞台、食事、文学、観光についての体験感想文集
11月22日(日) 広島市中区加古町にあるJMSアステールプラザ・中ホールで「スペイン舞踊スタジオ 秋─Aqui─『第13回 フィエスタ・デ・フラメンコ』」の第2回・第3回ライブを観る。
11月22日(日) 広島市中区加古町にあるJMSアステールプラザ・中ホールで「スペイン舞踊スタジオ 秋─Aqui─『第13回 フィエスタ・デ・フラメンコ』」の第2回・第3回ライブを観る。
広島市中区加古町にあるJMSアステールプラザ・中ホールで「スペイン舞踊スタジオ 秋─Aqui─『第13回 フィエスタ・デ・フラメンコ』」の第2回・第3回ライブを観る。
第2回ライブ
ギター:梶原龍、兵頭満、片山博彰、林哲也
カンテパルマ:秋元ともみ、大田由美子、鍵山万智子、田中志朋、冨本良美、深澤友美
セビジャーナス:上原民江、楠田美佳、冨本良美、藤井文重、〈カホン:大田由美子、Bouchitte和恵〉
ソレア:仁井内美佐
タンゴ・デ・マラガ:山本しのぶ
ブレリア:秋元ともみ、上原民江、角島孝、田中志朋、塚脇宏子、中本尚基、林哲也、檜谷美香、三浦慶子
シギリージャ:尾山和美
ファンダンゴ・デ・ウェルバ:楠田美佳、冨本良美、松本知子、三浦慶子、〈カホン:大田由美子、Bouchitte和恵〉
バンベーラ:檜谷美香
フィン・デ・フィエスタ:全員
第3回ライブ
ギター:梶原龍、兵頭満、片山博彰、林哲也
カンテパルマ:秋元ともみ、大田由美子、鍵山万智子、深澤友美
タラント:冨本良美
セビジャーナス:Bouchitte和恵、若宮瑞恵〈カホン:大田由美子〉
ガロティン:藤井文重
ソレア:松本知子
ブレリア:秋元ともみ、角島孝、田中志朋、塚脇宏子、中本尚基、林哲也
タンゴス:上原民江
ファンダンゴ・デ・ウェルバ:楠田美佳、Bouchitte和恵〈カホン:大田由美子〉
アレグリアス:楠田美佳
フィン・デ・フィエスタ:全員
昨年観てフラメンコの魅力を知ることになった「スペイン舞踊スタジオ 秋─Aqui─」さんの「第13回フィエスタ・デ・フラメンコ」のライブを観に行った。
2日間の入替制5回公演となり、都合のついた第2回と第3回を観た。
1時間を超えるライブの中には前回公演で観たことのあるような踊りもあるが、見慣れていないので印象と記憶は薄れているものの、踊り手さん達の顔立ちや踊り姿からずいぶんと思い出されるところがあった。
コロナウィルスが流行してから、映画、落語、音楽、劇と文化活動は戻ってきたが、踊りを観るのは今回が今年初めてだ。体を激しく動かし、呼吸も乱れる踊りとなると、演劇以上に稽古と本番は難しいだろう。実際この公演が行われるまでの「スペイン舞踊スタジオ 秋─Aqui─」さんの生活は、活動、休止、活動、休止と迷いと手探りの中で動いていたらしく、大きな休みを経てから今では扇風機が8台稼働して常に全開で換気しているとのことだ。
その説明は第3回ライブであったのだが、途中、踊り手さん達の上手な踊りを観ていて、いったいどのように練習したのか疑問に思っており、どうやら各個人昔に踊った持ちネタもあれば、常に踊り続けている曲もあり、新しく振り付けを取り入れて練習した踊りもあるそうだが、個人練習の比率が大きく関わっているそうだ。ふと自分の住まいを考えれば、少しでも踊っただけで畳は抜けそうで、抜ける前に上下左右の住人から苦情が間接的に言われると思ってしまう。個人練習とはあるが、その苦労ははかり知れない。
文化活動に携わる者にとっては困難な時ではあるが、「スペイン舞踊スタジオ 秋─Aqui─」さんのライブはとても見応えのあるプログラムとなっていた。踊りがまず頭に浮かぶフラメンコでも、カンテもギターも聴き応えはあり、踊り手さん達の華やかで格好の良い衣装と髪型も眼福となり、それらが一体となって踊られる独特のリズム空間は、ついつい舞囃子を思い出してしまう伝統舞踊の味わいがあった。
前回は単純に動きばかり観ていたが、今回は経験が土台となって、セビジャーナスやソレア、シギリージャやアレグリアスなど自分にとって定義を持たない言葉の違いがかすかに感じられるようで、曲の持つ性格や踊り手の表現に気が向かうようになった。それぞれの腕の位置や体の向きなどは前回も目についていたが、今回はどのように表現しているか表情や体のリズムになんとなく感じられるようで、さら観ていけば多くの要素と情感が個性を基本に伝わってくるようだと、フラメンコの持つ表現力を多く発見する舞台となった。
それにしても女性は本当に素敵だ。一人でも二人でも、大人数で踊っても各々の魅力が放たれていて、どきっとする場面は何度も訪れ、ついつい若人気分で男女の睦み合いを村の祭りに想像してしまう瞬間があった。
手の動きに南アジアのルーツを感じたのは、インドの踊りと重ね合わせたからだろうか。堂々たる踊りで足を踏みならし、腕を高々とあげて背中をしゃんとする休止はそのまま絵になり、やはり踊りは女性のものだと、太陽のエネルギーを口々に交わす男性にはない魅力に、心がまず先立って元気に生き返るフラメンコのライブだった。
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