11月15日(日) 広島市中区基町にあるカフェ「book & cafe sofa」でブラウンシチューランチを食べる。

広島市中区基町にあるカフェ「book & cafe sofa」でブラウンシチューランチを食べる。


昼にパセーラに来たので、エスカレーターからいつも気になって見えた「book & cafe sofa」でランチをとった。


カウンターで注文して、筋の網羅する赤い革張りのソファに座る。灰色の壁面を基調に大きな鏡もあり、調度品はやや古い西洋風のアンティークとなっているが、黒いランプシェードや編み込まれた椅子が重たさを軽減している。


本と喫茶の相性は良いようだが、ブックとカフェの組み合わせは自分の好みにない。カタカナになればファッションが先行するようで、デザインブックなどパースペクティブなんてワードの合うアーキテクチャーな印象が強くなり、岩波書店の本さえクールなんて言われそうになる。


まあそれはおいておいて、ブラウンシチューランチを注文する。かぼちゃポタージュは酸味が前にあり、質量はやや薄い。シチューは口当たりがいくぶん醤油のようにからく、個性よりも誰もが味わえる仕上がりだ。ブックにカフェなら肝心なコーヒーは、アメリカンだろうか。


自分の好みはやはり「アカデミイ書店」となるのは、本好きにもいろいろとあり、以前葛飾区の京成高砂駅前の本屋で働いていた時の店長は、ハードカバーの新刊を買ってため込んでばかりいるミステリー好きで、自分は大きいサイズを毛嫌いする古本の文庫派となる。しかし今では300円の美術書を金座街で買うことがあるので、寝室の床に並ぶのは背の高い本ばかりで、そんな大きい物を持ってわざわざ外に出かけることもない。


なんて個人の好みがあるように、本との関係は人それぞれだろう。ブックカフェでスマホをつつくほうが多くても、別にその空間でどのように過ごすのも好き勝手だ。


そんなわけで、食後にコーヒーを飲みながら、本よりも文章を書く。うるさいことを言うのは、むしろ気にしていないからこそ口にするのであって、本当に気になることは黙っていることが多いと、よくわからない考えに落ち着いてしまう。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る