10月11日(日) 広島市中区上八丁堀にあるギャラリーGで「個展 脇壽子」を観る。
広島市中区上八丁堀にあるギャラリーGで「個展 脇壽子」を観る。
日頃、書を観ることはほとんどなく、どれがどのように優れているのかまるでわからない。思えば小さい頃から字が下手で、水泳同様手習いに行けばほとんど上達せず、習い事をやめればそれなりに個性が表れて、泳げたり、それらしく書けたりした。
楷書、篆書という単語が書体と一致せず、堅い、柔らかいぐらいしかわからない。漢文の素養があればレ点いらずに意味を介せたり、紐がぶら下がったような字に和歌も読めたりするのだろう。
書に対して素養がなければ、「無心」にジャクソン・ポロックの破裂を観たり、「一華還一草」にイブ・タンギーの元素的な生物を見つけたりする。
それら絵画のような作品以外からは、それぞれ書体が異なり、心が大きく丸く広がったり、天が小さな人型のように頼りなさそうに浮いていたり、誰かが言っていた漢字という絵文字を見るようだった。
筆跡が持つ生命はすこぶる感じやすく、わからないながら非常に興味深く鑑賞できるらしく、もう少し嗜みがあれば色々発見があるのだろう。ただ、眼識がなければ一つ一つ作風の異なる作品に惑って書家その人は見えてこない。
そんな中で最も好ましく映ったのは「詩情畫意」で、結局自分の好みを作品に当てはめるのだ。刺激を受けた今はもうすこし書を知りたいので、関心を保ったまま家にたしかあった本を開いてみよう。
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