8月15日(土) 広島市中区基町にあるパセーラ3Fで開催中の「宮角孝雄写真展 GROUND ZERO 75th『自然の命』」を観る。
広島市中区基町にあるパセーラ3Fで開催中の「宮角孝雄写真展 GROUND ZERO 75th『自然の命』」を観る。
パセーラを歩いていたら写真展があったので、ちょっと観ることにした。
妻は出会った頃から写真が上手で、その知識もあり、絵画は好きだったが写真に無知だった自分は、絵のほうが表現としての幅広さがあり、個人の頭の中から生み出す技量と力量が直に表れ、偶然に左右されない偽りのなさがある……、などのようなことをもう10年前になるだろうか、未熟な反抗として述べたことがあった。今では、写真はよく知らないの一言で終わり、ずいぶんと無理解をさらけ出さなくなった自分の成長を感じるところだ。
宮角孝雄さんの写真は有名なのだろう、おばあちゃんが絵本になったお茶屋さんの母娘の姿が写真集のなかにあった。
銀塩写真プリントの植物の写真は最初からデザインと勘違いするほどシルエットの存在感が強く、添えられた詩との関連で写真を理解させてもらった。ニンニクの花には花火と同じ命の瞬間の輝きが眩しくも儚げに切り取られていて、すっくとたつ茎と葉の姿には凛然とする命の意志を感じた。原爆ドームの前に立つ人物の写真よりも、レントゲンで輪郭を透き通され、物質によって魂を証明するような植物の写真に惹かれたのは、明瞭な線の美しさがあり、人物の写真に目を集中させて背景を頭に浮かばせていくよりも、形態としてのわかりやすさがあったからだろう。
板かキャンバスか、油彩かエッチングが、それともドライポイントか、そんな道具の違いが写真にもあるのだろうが、やはりわからない。写真はよくわからない、それでも、絵のほうを好みとする自分の趣味はいまだ変わっていないのは、いまだ知らないおかげだろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます