7月24日(金) 広島市中区新天地にある「餃子家 龍 新天地店」で餃子を食べる。

広島市中区新天地にある「餃子家 龍 新天地店」で餃子を食べる。


勇気がなく、つい踏み入ることのできなかったのが餃子の店だ。広島市内には赤い看板で食指をそそる店がいくつかあり、そばでもうどんでも、ほとんどの店に一人で入ることはできるが、餃子だけはそうもいかなかった。


夜を前に食欲が出たので、3回店の前を横切ってから入ってみた。カウンターに座り、焼き餃子7個を頼んで、そわそわする。メモ帳を出すこともせず、様子をうかがう。


小さいビールを前に餃子が運ばれ、口に入れると急に慣れた感じがするのはなぜだろう。まるで入店の証を得たようにタイピング機器を鞄から出し、一人文章を打ち始める。この行為が他人にどのように映っているのか考えることはあり、おそらく珍しい行動ではあっても、重要なのは食べて飲んで自然にいることだろう。少し離れた席に座る一人の男性も、ユーリンチーが冷めるのもかまわず、スマートフォンに熱中している。


焼き餃子7個では足りず、続いてしょうが餃子7個を追加する。名前の通り、しょうがの効いた味だ。それほど大きくないので、次々に食べていける。


見知らぬ店へ一人入るのに度胸はいるが、たいてい入ったあとになんてことないと思い知る。こうやって既知を広げていくことで、思いがけない接合が生まれるかもしれない。


これで肝はできた。今後は気になった餃子店にかまわず入ることだろう。

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