音楽、映画、美術、舞台、食事、文学、観光についての体験感想文集

７月１９日（日） 広島市中区袋町にある酒店「福幸」で飲む。

広島市中区袋町にある酒店「福幸」で飲む。

意識することなく、気づけば毎週訪れる店が増えていて、他店では話をするわけではないが、「福幸」さんだけは会話をしている。これは今までの生活のなかで初めてのことで、多くの人は話をする行きつけの店を持っているらしく、およそ自分にはないだろうと思っていたが、酒と人柄に惹かれて気軽に寄っている。

休日の栄養を得るように、美味しい純米酒と気分転換になる会話で夕刻前の酔いにエキスを加える。家族でない誰かとこのように時間を過ごすことが他にないから、本当に珍しく、社交らしい生活をもっと増やせていけるのではないかという自信を得る礎ともなっている。

アテを気にすることなく、酒を楽に味わえて、隣になった人とも隔てなく話せるのは、店主さんによるところだろう。

そんないつも寄る「福幸」さんの奥の店「キッチン福本屋」さんがすこし変わり、立ち呑みコーナーができるそうだ。

ちょっとお店の形態が変わって、今までどおり通うことはできなくなるかと思ったが、そうでもないらしい。休日の一時に欠かせない美味しい純米酒は、これからも毎週末を潤すことになりそうだ。