3月16日(月) 広島市中区十日市町にある居酒屋「居心地酒場 しゅん」の日替わり丼を食べる。

広島市中区十日市町にある居酒屋「居心地酒場 しゅん」の日替わり丼を食べる。


晴天の霹靂だった。いつも通り幕の内弁当を買いに行くと、販売が終了したという知らせの紙が貼ってあったのは先週だったか、先々週だったか。めまいがするほどうろたえてしまい、その時はからあげ弁当を買ったのだが、いったいこの先、昼ご飯に何を食べればいいのかと、深刻に考えこんでしまった。


近所に400円の弁当を販売している総菜屋さんがあり、試しにそこへ行くと、手作りで美味しいのだが、人気があるせいでけっこう並んで待たなければならない。その理由がとてもわかる年輩夫婦の弁当で、これは悪くないと思った。


そんなに急がず、本でも読んで待てばいいと思い、ポケットに突っ込んでその店へ行く前に、なにげなく確認した幕の内弁当の終了の知らせの近くには、日替わり丼の販売が開始されたことが書かれていた。それは先週だった。店内に入って持ち帰りの丼かと訊ねると、そうだった。


からあげ弁当を毎日食べることも覚悟していたが、400円弁当のほうが節約になるから、おそらくそちらを選ぶことに決めていたのだろう。効率や対費用だけで店を代えるにしては、幕の内弁当を毎日買いすぎていたので、再び「居心地酒場 しゅん」に弁当を買いに行ける習慣が戻ったことに、ほっとした。


幕の内弁当のようにおかずは多くないが、それでもかまわない。大豆や煮干し、レーズン、ピーナッツ、ヨーグルトなど、家にあるもので副菜分は補えばいい。


まだすべての日替わり丼の一週間は過ごしていないが、変わらない関係を保てたことに、イコールがあたまに浮かび、英語のisも表れる。ショーペンハウアーの影響下の中で、日替わり丼と自分が、は、でも、est、でも、なんでもいいが、いつものように繋がっていることが確認された。

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