2月11日(火) 広島市西区草津新町にあるピザ店「ナプル」でグアンチャーレを食べる。
広島市西区草津新町にあるピザ店「ナプル」でグアンチャーレを食べる。
ここの店は文句なしだ。METライブヴューイングを観終わったら必ず足を運ぶのだが、昨シーズンは10作のうち2回しか店に入ることができず、今シーズンも3作目にしてやっと入ることができた。半ばあきらめて覗くことにしているので、OPENの看板に目を疑ってしまった。
響きのよいグアンチャーレを食べる。イタリアオペラを観たからピザを食べる、関係ないが関係はある。
初めて食べるグアンチャーレはミニトマトが甘く、モッツァレッラは弾力が良く、豚の皮を想起させる焦げる前の香ばしい脂の味がした。脂の旨みが部分部分にのっているのでくどくなく、ピザ全体の味わいを広げている。
久しぶりに食べて思ったのは、塩がしっかりある生地の小麦の香りがとても素晴らしく、噛めば噛むほどおいしい。他のピザ屋に比べた印象として、快活な強さがある。「お待たせしました、ピザがご用意できました」ではなく、「はい、ピザができたよ」といった具合の職人気質の味があり、カップラーメンの出来上がりよりも早いのではと思うほど注文してからすぐに運ばれてくるのに、具がうまくのせられていて、よく焼けている。それに赤のグラスワインが値段のわりに量が多く、それもフルーティーで軽く、手軽にピザと合わせられる。
さっと切り、さっと飲み、何度も噛む。早食いでは決してない自分だが、ピザは鮮度が命なので急いで食べるも、噛んだ分だけ味わえる生地と具の融合に牛のように口を動かしてしまう。幸せだ。
なかなかない幸運に、舌も腹も満足になる。
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