前のエピソード――８月１２日（月）１３日（火）瀬戸市仲切町にある宿「ゲストハウスますきち」に泊まる。

瀬戸市朝日町にあるCafe＆Guesthouse「もやいや」でトーストモーニングを食べる。

宿のオーナーにモーニングを教えてもらったので、平日よりも寝るのは遅く、早起きしてから庭に面したソファーに座り、古民家の夏の朝を聴いてから外へ出た。

ひどい暑さだ。朝でこれだ。

「もやいや」は女性の好みそうな清潔なカフェだ。木材を基調とした店内は柔らかくて当たり障りない優しさだ。お店の人は１人で、客は、四人組、五人組、それにカウンターに座る自分がほぼ同時に入店したので忙しい。

トーストモーニングを頼み、日射しがとんでもないことになっているので、コンビニの場所を尋ねて、日焼け止めを買いに外へ出る。

帰ってくると忙しそうに料理を用意していて、できあがると、複数の人に運ばれてから、ほとんど待たずに自分にもやってきた。

厚切りのトーストに噛みつき、何度も咀嚼してから、胡麻ドレッシングのかかったサラダを口に入れ、あっさりしたソーセージを歯で切り、クリーミーな玉子を箸でつまんで口に入れる。その繰り返しで、おいしくいただき、甘みのないヨーグルトといちごジャムを一緒に食べる。家の自家製ヨーグルトはチーズの菌に汚染されてしまい、もはやヨーグルトと呼べない強烈な臭いと風味を持っているので、自然なヨーグルトを食べた気がした。

コーヒーは雑味なく、わずかな深入りに傾き、とても体に染みる。

忙しいのにお客さんへ一声をかけるのを忘れず、子供には「お腹空いているのに遅くなってごめんね」と。自分には、ばたばたしてすいません、のように謝りながら、「楽しんで観光してください」と、送る言葉を忘れない。

モーニングに大切な態度をみるようで、誰も焦らない、休みの朝を正しく迎えたと思うだろう。