音楽、映画、美術、舞台、食事、文学、観光についての体験感想文集
7月28日(日) 広島市南区的場町にあるカフェ「Cafe Igel /あかいはりねずみ」でベーグルサンドとイングリッシュマフィンサンドのプレートを食べる。
7月28日(日) 広島市南区的場町にあるカフェ「Cafe Igel /あかいはりねずみ」でベーグルサンドとイングリッシュマフィンサンドのプレートを食べる。
広島市南区的場町にあるカフェ「Cafe Igel /あかいはりねずみ」でベーグルサンドとイングリッシュマフィンサンドのプレートを食べる。
先週の日曜日に、仕事から帰ってきてから見せてもらったのか、それとも自分でSNSで見たのか、ボノベイクさんのベーグルとマフィンに、グリュックスシュバインさんのレバーケーゼ、それとサーモンとケッパー、それにどじょうやさんの野菜の組み合わされた料理のプレートからはみ出た写真に食指を動かされた。話を聞くと、来週の日曜日もあるからというので、よほどの事がない限り行こうと思った。
朝から行けばよかったが、雨が降ったから家でぐずぐすして、腹が減ったからゼンメルを2個オーブンに入れて温めて、昨日フレスタで買った半額シールの貼られたフロマージュダフィノワの赤い味付けのと一緒に食べてしまった。
昼前に道路も乾いたところで、さっそく店に向かい、自転車を全力でこぎ、はあはあ言いながら到着して、発汗機能のおかしくなったように全身から汗を文字通り垂らしながら目当ての料理を頼むと、出てきたのは、画集で見ていた絵画を実際に前にするとまるで異なった生彩と質感に驚嘆するように、高さと幅を持ったアメリカンサイズとでもいうべきプレートが出てきた。たしかにモントリオールベーグルで、イングリッシュマフィンだけど、これは嬉しい悲鳴のあがる量だ。ゼンメルを食べてこなければよかった。
量だけあって大味なんてことはなく、自宅で食べるボノベイクさんのベーグルとは異なり、こうしてサーモンを挟み、目玉焼きとオリーブ入りのレバーケーゼと合わせると、かぶりつく豪快さに、サーモンが千切れ、ケッパーがずり落ち、黄身が破裂して指にまとわりつき、肉とオリーブのうまみが口に染み出すと、優しいながら素材の力のあるベーグルとマフィンがなんとおおらかな味に膨らむことか。それにどじょうやさんの瓜らしい風味のさわやかな夕顔に、辛みが新鮮なルッコラなどのハーブも加わり、なんだか逞しいプレートだと圧倒されながら、力のつくであろう料理を完食した。
朝の雨が蒸し暑く、蝉も大声で轟き、水もごくごく進むこの季節で、バテることのない食欲を満たしてから、一緒にテーブルを囲んだお客さんと少し話をして、ボノベイクさんのケチャップとジャムを買い、店を出る。
暑いのは好きだから、良い季節だなぁ、と思いながら自転車をこぎ、京橋川の岸のベンチに停めて座ると、電話に着信がある。メールもあるので確認すると、無銭飲食だった。そういえばジャムとケチャップ代は支払ったが、プレート代は忘れていた。
折り返し電話して、立替え分を夜に家で払うと謝り、暑さと美味しさに有頂天になっていたと、涼しげな川の声が聞こえる昼間の木漏れ日だった。
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