5月5日(日) 松山市南堀端町にある「CREPE & CAFE Hi5」でキューバサンドを食べる。
松山市南堀端町にある「CREPE & CAFE Hi5」でキューバサンドを食べる。
子規記念博物館で使った分のエネルギーを得る為に、愛媛県美術館の前で食べられるところを探す。公園前のT字路にいくつか店があり、目立って変わった外観の芸術嗜好のにじんだ店や、中華料理屋などはあるが、どこも夕方前ということで閉まっている。開いているのはオープンテラスの手軽に注文できそうな店で、木材を多く使って建てられた店構えは、クレープやホットドックを頼むことができる。
キューバサンドという馴染みのない料理があったのでこれを頼む。鶏と鴨とを選べて、あまり口にすることのない方を選び、意外な形で嫌いじゃない肉をいただけることが少しうれしかった。ただ、男の店員さんは硬質な受け答えで、最低限の給仕マナーによる彫像のような印象で、近くに座る三人組の英語を話す西洋人のほうへ愛想は向いている。
こんなものだろうと、人付き合いをしていればいくらだって遭遇する対応にしんみりしながら、道路を広く見渡せる席に着いて待つ。ブラックニッカの小瓶に花が活けてある。これが趣味なのだろう。
運ばれてきたサンドは、紙に包まれていて、トレーには乗らず、木のテーブルに素早く、愛想などない対応で置かれる。テーブルにじかに置かれると、それは味気ない、これではよほど美味しくないと否定的な見解を持ってしまう。海外で見たことのあるケバブなどを焼くプレスするトースターで挟まれていたので平べったく、温かく、横に長いのを思い切りかぶりつくと、砂漠が頭に浮かんだ。こんなものだろうか。マスタードの味がして、考えていた鴨肉のローストされた味は見えない。先を想像し過ぎていた。
レタスやトマトがあるともっと潤いは広がるのだが、ホットドックも似たような肉を主にした味だから、これでいいのだろう。そんなに悪くはない。
遠くに坊ちゃん列車だろうか、汽車の形をした市内電車が通りかかる。外で、少し味気ないが、昼と夕の間は、これくらいの気だるさでいいのだろう。炭酸のジュースでも頼めばよかった。
コーヒーを飲んで店をあとにする。常連客らしき人と話してばかりで、対応は悪くない、ただ、そっけないだけなのだ。
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