5月4日(土) 瀬戸内海汽船のクルーズフェリー「広島港→呉→松山観光港」便に乗船する。
瀬戸内海汽船のクルーズフェリー「広島港→呉→松山観光港」便に乗船する。
広島港発の船で、始発便は呉には寄港せず、直接に松山観光港へ到着する。
チケット売り場には列があり、思っていたよりも人がいる。往復チケットで少し安くなる。
桟橋で山の裏からの日の出を見て、船に乗る。船内には、うどんなどを販売する売店に、寝転がれるスペースや、後ろに倒れる座席があり、バスや飛行機と違って好きに歩けるのが船の魅力だろう。外の席に座りながらコンビニで買った物を食べて、船が出るのを待つ。
出航すると、思ったよりも速度を出して進み、波風のおだやかな朝の海面へ線を明確に切って行く。沖に出ると、景色は遠く、本当に進んでいるのかと思えるほどゆっくりしているように思えるが、目下の海を見ると、勢いよく白い飛沫をあげて突き進んでいる。
遠くに島を見遣るこの緩慢なリズムがとても好きで、気が遠くなる。
しかし、朝の冷気の中での自転車と、甲板でのぼんやりで、体は極度に冷えていた。船首近くの船内の席に座るが、体温はなかなか戻らず、滅多に買わない缶コーヒーで熱をいただくが、それでもなかなか温まらない。自分のような人間には、缶コーヒーのこういう使い方が最も適していると考えながら、うとうとして、松山観光港へ着く。
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