3月6日(水) 広島市中区十日市町にあるスペイン料理「ラ・フォンダ」でワンコインパスタランチにサンキューセットの前菜3点盛を食べる。
広島市中区十日市町にあるスペイン料理「ラ・フォンダ」でワンコインパスタランチにサンキューセットの前菜3点盛を食べる。
この店は数年前に来て、ワンコインパスタで何かを食べ、物足りなく思った記憶がある。
それを刷新する為に来た。
まず思い出したのは、店長がとても男前だということだ。顔立ちが大人の色気を醸しているだけでなく、きびきびした立ち振舞いが爽やかだ。
前菜は、ラタトゥイユ、鶏肉のガランティーヌ、白身魚のエスカベッシュだ。まず見た目に戸惑った。これは良い。
鶏肉のガランティーヌにかかる黒いソースはバルサミコ酢が煮詰められているのか、甘く、爽やかながら重厚で、緑のズッキーニを抱えて、冷たく桜色の旨味の閉じ込められた鶏肉に切れ込みを入れるように味を添える。
ラタトゥイユのパンはかりっとしていて、ピーマンやタマネギなどの野菜が冷たくとろっとのっかり、口に入れると見た目以上に濃縮された野菜の旨味が素朴に崩れる。
白身魚のエスカベッシュは、揚げられた身の締まる白身魚にしっかり甘酢が染みていて、中華や和食とは違う、タマネギとニンジンの合わさった奥行きのある味わいだ。
これだけで前回の印象は払拭された。
鶏ミンチとキャベツのニョッキは、クリームに偽りなく、この味だけで500円を味わうには十分すぎるほどで、さらにささやかなキャベツに、多すぎず少なくない鶏ミンチが軽快な味を添え、ニョッキの明るい味が中心でそれらにどっしりと取り巻かれる。「ニョッキがおいしい!」と頭の中で何度も唱えながら、ジャガイモとは違う、より明るみを持った味わいに一人喜んでいた。
前回は頼み方が悪かったのだ。これに100円増しで大盛りにしてもらい、プチデザートとコーヒーのセットを一緒に頼めば、たしかなランチを楽しめる。
ダンディな店員さんと、紫を基調にした洒落た店内に、それにたしかな味と手頃な価格が不満足な食事の時間にはさせないだろう。
最近思うが、職場の近くには色々な店があり、良い所で働いていると実感する。
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