前のエピソード――２月２７日（水）広島市中区榎町にある「オーブパティシエ・シンジ・モリ」でケーキと菓子を買う。

広島市中区十日市町にある「ＲＩＤＥ・ＤＩＮＥＲ」でハンバーガーランチAセットを食べる。

ここのハンバーガーというのは、おかっぱ頭に羽ペンでも生えたような愛らしいバンズの帽子がつやつやして、指で触れればサクッとオーブンに焼けた薄い皮の質感がわかるような水気を飛ばした幾つかのひだがある。ちょっと見方を変えると、西洋のケーキなどにみる、フォークが物騒に突き刺さった形にも見えるが、気分で好きに選べばいいだろう。

レタスはミルフィーユにはならず、空気の層が入る。豪勢な食感とはいかないが、少なくない量があるので、ハンバーガーの味わいを満たす要素を確実に担っている。

身の絞られた食感と肉の味により、頑固というか、素っ気ない味わいが数日前の疑問に解答を与える。すでに知っていた答えを忘れていて、再び思い出されたようだ。柔らかい食パンよりも、皮の厚いカンパーニュのほうが好きだ。

甘辛い茶色の濃いソースと、ブラックペーパーを頼りにする白いソースがまざり、やや量が多いせいか、食べきるころにはバンズがひたひたになっている。

トマトスライスが大切な役割を果たすことに気づく。

サクッとしたオニオンリングは、軟骨の唐揚げのように飲み会では残らない。甘く、軽い味わいは誰の手にもつかまれて、次々と口へ放られる人気者だろう。

最近内装工事が終わり、新装開店したこの店は、店の前にモンステラがいた。ランチメニューは他にもあり、ポキ丼や、ローストビーフ丼など。

また来よう。