前のエピソード――１１月２６日（月）広島市中区加古町にあるJMSアステールプラザ大ホールで広島市民劇場２０１８年１１月例会文学座公演「女の一生」を観た。

広島市中区榎町にある「オーブパティシエ・シンジ・モリ」でスウィーツを買った。

ガトー・カルヴァドス、スリール、タルトマロンを食べた。

昨日食べたくて仕事帰りに寄ったら閉まっていた。楽しみにしていたのに。

今日の天気はそんなに良くないから、ケーキは残っていると期待して行った。仕事中からケーキが待っていて、タイムカードが笑みの合図となるほどだ。

毎回思うけれど、この店は本当に美味しい。なんとなく作られた部分などなく、優れた交響楽団のように、各パートが際立って聴こえるのと同じく、繊細な技術と確かな素材の良さによって存在がはっきりしている。

誇り高さを感じる上品なキャラメル、日本でもこんな生地を食べられるのかと感動するビスキュイのような生地、バターの香り良いしっとりした生地、フランボワーズのコンフィチュールの混ざったクリームチーズのムースはラム酒だろうか、洋酒が蠱惑的な香りの美しさ、極めて品のある婀娜っぽさというか、艶っぽさというか、繊維が残り歯ごたえの保たれたふじりんご、チョコはバイオリンの重奏のように艷やかだ。

生菓子に比べてタルトはとても落ち着いている。性格がまったく違い、華やかではない締まった美味しさだ。

今日はお店でアンケートを書いた。一番最後の意見や要望の欄に「いつもおいしいです」と書いたが、「いつも優れておいしいです」と書けばよかった。

この店はいつも笑顔をくれる。