津和野の太鼓谷稲成神社を観る。

太鼓谷の峯にある神社へは赤い鳥居の階段が続く。階段の登り始めの鳥居は、自宅のわりと近いところに住む方が奉納したらしく、遠くはないが、広島から来たんだなと感慨にふける。

赤い鳥居は日光が欲しい。京都の鳥居のように太い鳥居は見当たらない。

途中、階段脇から景色が覗ける。

蜘蛛がいる。

境内は朱色が目立ち、寂れた趣はない。

眺望はいいが、雲が暗い。

駐車場は広く、等間隔の旗竿が強風に煽られて生き物のようだ。

時間にせかされて、雑に景色は消化されていく。雨がぽつりぽつりと、小さいながらせっつく。

天気予報では夕方からなのに。

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