10月5日(金) 広島市中区基町にある広島市映像文化ライブラリーでイ・ジェギュ監督の「王の涙 イ・サンの決断」を観た。

広島市映像文化ライブラリーで、イ・ジェギュ監督の「王の涙 イ・サンの決断」を観た。


両親は韓国ドラマが好きで、特に母親は十年以上も好んで観ている。職場の女性も好きな人がいる。何度か韓国ドラマを観たことはあるが、たしかに面白い点はある。馬鹿にはできない。


韓国には半日行ったことがあるだけで、韓国という国はほとんど知らないが、韓国人との関わりはないわけではない。名古屋万博で働いていた時の会社は韓国の人が多く、韓国人と交流する機会があった。


旅行先でも、最も親しくなりやすいのは、韓国の人だ。彼らの英語は日本人旅行者よりも流暢で、体に馴染んでいるが、発音は日本人にとって聞きやすい。それに、文化の親近感だろうか、フィーリングというのか、最も会話が理解できて安心できる外国人は、やはり韓国の人だ。それか台湾の人になる。ずれが他の外国人に比べて少ない。


この映画を観るまで気づかなかったが、韓国の映画を一度も観たことがない。この映画が初めてになる。近い国なのに。


映画は、最近に観た二千年代のハリウッド映画の展開の早さを思い出させた。「マッド・マックス 怒りのデス・ロード」と「ダークナイト」だ。たったそれだけの印象で最近のハリウッド映画のリズムという信用し難い先入観が出来上がって、この映画もそのカテゴリーに入れてしまう。


静止の少ないカメラの動きに、ズームインとアウト、焦点は物語を理解してもらうようわかりやすく俳優の顔と手がかりの物へと誘導して、構図はきっちりとおさめる。


登場人物の導入から、物語の展開によって運命が分かれて、解決に至るまで、見事に無駄がない。完成度が高い。主人公は超人じみた強さで、危うさを感じない。アクションシーンもアクロバティックで迫力があり、演出も衣装も凝っている。


感動的に映画は終わり、二時間を超える長さも退屈を感じない。娯楽映画としてとても高い水準を持っている。自分の趣味とこの映画の合致は別にして、スケールの大きい映画だと思った。


ソウルへは安い値段でのフライトもあるみたいだから、来年は必ず行こう。食事も人柄も含めて、韓国は近くにありすぎて、知れていないから。

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