無色の魔法使い

作者 青山あおいろ

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★★ Very Good!!

色を効果的に使って、そのキャラクターの感情を上手に描いています。
私事ではありますが、昔もらった国語便覧の襲(かさね)のページに書いてあった色の多彩さをなんとなく思い出しました。
色についてこんなに様々表現できるので、日本語ならではの作品だと思います。

文体は軽く、分量も少なく。
気軽に読める作品。とても良いと思います。

★★★ Excellent!!!

読んでいて楽しい作品です。色が見えるというのは色々できそうで素晴らしいアイデアだと思いました。ラブよしコメディよし。アクションよし。ヒューマンよし。ベクトルを変えて人間失格的な方向に持って行けなくもない。想像が膨らみます。

★★★ Excellent!!!

とある高校で仲良しの四人組が結成された。
彼ら彼女らは色彩研究部をつくり、さらに仲を深めようとする。

晴れの日に公民館の階段を上るように、軽く読める文体です。
その文体は、登場人物の四人(いのりさん、ひふみちゃん、はやて、そして僕)の性格の爽やかさに繋がっています。誰もが優しく明るく、そして接していて心地よい人たち。そんな普通の四人に大きな特殊性があるのですが、それは……、

色です。

主人公の『僕』は、色で人間の感情を理解することができるのです。
誰かが感情を動かせば、そこに立ちこめる色で心を知る。
なのに、ある登場人物だけまったく色を発しないわけです。

色に着目されたところはすごく良いと思いました。
私は、この世界が色で構成されているのではないかと思うくらいに、色に対して不思議な感覚をもっています。そしてもし『魂』みたいなものがあるとすれば、それは色に繋がっているんじゃないでしょうか。なんとなく、自分の妄想を青山さんが小説にして下さったような感覚を覚えました。
これからも応援しています。