第223話【カーテンコール】

グレートヒェンは突き刺した剣を上に振り上げた。

メフィストフェレスの胸から頭までが両断された形になった。


「や、 やった・・・」

「・・・・・!!」


メフィストフェレスの体に根の鞭が迫った。


「な、 ななな何?!」


鞭がメフィストフェレスの体を固定する。


「まさか・・・あの状態から回復するつもりか!?」

「させるかぁ!!」


メフィストフェレスの首を刎ねようとするグレートヒェン。

しかしメフィストフェレスの腕が飛びあがり防御する。


「馬鹿な!!」

「うおおおおおおおおおおお!!」

「はああああああああああああ!!!」

「とおおおおおおおおお!!!」


ゾルゲとノートゥ、 ヴァーグナーが一斉に襲い掛かろうとする。

しかしメフィストフェレスとグレートヒェンの二人を球状の土のドームが覆う。


「なっ!?」

「こんのぉ!!」


ゾルゲが土のドームにメイスを振う。

全く持ってびくともしなかった。


「Nov」

「おっと、 そうはさせないよぉ、 さいれんと!!」


呪文封じの魔法を唱えながらたいしが現れた。


「たいし!! 邪魔をするつもりか!!」

「そうだね、 さすがにみすごすわけにはいかないからねぇ・・・」

「それならばそのドームの中に現れた方が良いのではないか?」

「あぁ・・・ぼくはかげだからね・・・しんのやみのなかじゃあうごけないのよ」

「そうなのか・・・」

「・・・・・!!」

「ゾルゲは呪文封じを受けたか・・・」

「魔法を使えるのはゾルゲだけだからな・・・厳しいか」

「ふっふーん、 これでぼくのみはあんたいだね」

「そうでも無いぞ」


閃光弾を投げるシュルトゥ。


「おっと」


投げた閃光弾に手を伸ばしてキャッチして思い切り遠くに投げるたいし。


「かげだからしんしゅくじざいなんだよねぇ、 わるいねぇ」

「悪いと思っていない癖に・・・!!」

「グレートヒェンがメフィストを倒してくれる事を期待するしか無いか」

「むりむり、 きみたちそうででやっとだったんだよ

しにかけのじょうたいでもめふぃすとふぇれすがまけるはずがないだろうさ」

「随分と買っているんだな」

「そりゃもちろんさ、 かのじょはとくべつなそんざいなんだよ」

「特別?」

「ぼくがえいさいきょういくをしてあげたからねぇ・・・

ほんにんのやるきもすごかったし」

「・・・・・」

「さてと、 めふぃすとふぇれすがでてくるまえにきみたちをかたづけようかね」

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