第213話【秘密の終わり】

「スクラッチ!! 援護する!!」


シュルトゥが走って来てナイフを投げる。


「だいやもんどだすと」


輝く霧の様な膜がナイフを防いだ。


「Fire Ball」


火球がメフィストフェレスから放たれる。

下級の炎魔法だがメフィストフェレスの扱う物は最早炎がプラズマ化しており

当たれば即死は免れない。


「そんな単純な物が当たるか!!」


難無く躱すシュルトゥ。


「ゾ、 ゾルゲ、 あのキラキラは・・・」

「Diamonddust、 氷の魔法ね

細かい氷の粒子のベールの中に入ったらズタズタにされる・・・

ならばこうしようProtectALL!!」


ゾルゲは全体防御の魔法を唱えた。

体に魔力のベールを張り体を防御する魔法である。

それなりに高位の魔法である。


「私の魔法の直撃を受けたら死ぬけどな、 ShockWave!!」


衝撃波が飛んで来る。

全員回避する、 そしてDiamonddustの中に突っ走るスクラッチとノートゥ。


「うおおおおおおおおおおお!!」

「はあああああああああああああ!!」


スクラッチとノートゥはメフィストフェレスに攻撃する。

しかし攻撃は全ていなされてしまう。


「くっ!!」

「ありえない!!」

「ぼくがそだてたまほうつかいだ、 ぶじゅつもちゃんとおしえてあるよ」

「ならこれはどうだ!! スクラッチ、ノートゥ目を閉じて!!」


シュルトゥは何かを投げた。


「何だ?」


カッ!!と光が溢れた。


「っ!?」

「う”わ”っ!?」


メフィストフェレスとたいしは光に目を潰された。

そして襲い掛かるノートゥとスクラッチの攻撃。


「っ!! Frozen Prison!!」


Frozen Prisonは相手を氷の牢獄に閉じ込める魔法。

しかしメフィストフェレスはあえて自分に魔法をかける事で二人の攻撃を防ぐ事が出来たのだ。


「何だ今のは・・・」

「私が作った閃光弾だ!!」

「閃光弾!? そんな物知らんぞ!?」

「当たり前よ、 一昨日やっと出来たばかりなんだから!!」

「・・・・・」


氷の檻の中からギロリと睨みつけるメフィストフェレス。

その時、 ドコンと土の壁が崩れた。


「やっと崩れたか・・・」


如何やらフォースタスが土の壁の中から出ようと奮闘していた様だ。


「・・・・・おい、 フォースタス!!」

「呼び捨てかメフィストフェレス!! 何だ!?」

「耐えろよ」

「は?」

「・・・!!おいまさか!!」

「ばっ、 やめろ!!」


たいしが静止しようとするも既に手遅れだった。


「Meteor」

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