第170話【大快人心】

フォースタスは剣を振いながら前に走る。


「退けええええええええええええええええ!!」


盗賊達を切り伏せながら前へ走る。

マグスによって強化された盗賊を一刀の元に両断しながら前に進むフォースタス。

臣下達は止める為に来たのだが、その後ろ姿に英雄を見た。


「凄い・・・陛下はこんなにお強かったのか・・・」

「陛下!!危ない上です!!」


フォースタスの頭上から斧を振りかざした盗賊が落ちて来た。

フォースタスはそれを見もしないで斧を掴み取り後ろに放り投げた。

当然後ろに居た臣下達にぶつかる。


「ぐはっ!?」

「へ、陛下!?」


フォースタスは臣下達を無視して先に進んで行った。


「何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だ何処だぁ!?私の!!私の!!私のファウストの死体は何処だァァァァ!?」


ドゴンっ!!とフォースタスの前に何か落ちて来た。

それは大男、いや巨人だった、身の丈は5mは優に超えるだろうか。


「何だぁ?」

「そいつは俺の血を限界まで与えて強化した奴だ」


マグスが現れた。


「お前が首領か!?私のファウストの死体を返して貰おうか!?」

「何を言っているんだお前は・・・まぁ良い

この最大限までに強化したコイツの力とくと味わうが良い!!」


巨人がフォースタスに向かって殴りかかって来た。

しかしフォースタスはそれを受け止めた。


「うぉおおおおおおおおおおおおお!!」


受け止めた拳を振り回してぶん投げるフォースタス。

巨人は砦の壁を壊しながら吹き飛ばされて行った。


「・・・・・嘘だろ?」

「次はお前の番だ!!さぁ死体を早く寄越せええええええ!!」

「なめんじゃねぇ!!」


激突するマグスとフォースタス、果たして勝敗はどうなるのか・・・

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