127 双方の遺言Ⅴ
「ジョン・デミトロフ」
「はい‼」
そこには合同訓練に参加するデミトロフの姿があった。
「うん。今日は来ているらしいな。そう言えば、エミリー・ウィリアムはどうした?」
「はぁ……。昨日、俺の風がうつったらしくて、高熱で休ませています」
「そ、そうか……」
教師の質問にしっかりと答えるデミトロフ。
だが、彼はデミトロフであって、デミトロフではない。
一見、デミトロフに見えるが誰かが疑問に思わないかぎり、見分けることは出来ない。
デミトロフ(エミリー)は、彼に変装して、この場に立っている。
彼女のしている手袋には、デミトロフの血で作られた錬成陣が構築されており、それに付け加え、彼の錬金術の魂を宿している。
それにより、エミリーはデミトロフの錬金術を使うことができるのだ。
闇の集団が来るまで、あと二日。
それぞれの戦いが始まる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます