物乞い

 戸外の蛇口は凍りつき、冷え冷えとした空気が地上を包むその日、男は夕飯の食材を買いに近くのスーパーマーケットへ歩いていた。鴻毛の食み出たダウンジャケットを着込み、くたびれた灰色を石造りの町並みに合わせるように(ナンテ今日ハ寒インダ、風ガナイカラマダ……)、毛玉の付く黒のニット帽をかぶるその頭を、晩秋の亀の如く中途半端に埋める。背中は縮んで盛りあがり、両手をポケットに突っ込み(近クダカラ手袋ハ必要ナイト思ッタケド……)、合成ゴムの靴底を抜ける石敷きの冷たさから逃れようと、足早に通りを抜けていく。


 昔からの商店が並ぶ通りは活気があるようで、またどうにか生き延びているという印象も強く、夕方の沈鬱な空模様がそうさせるのか、晴れているようで靄のかかるようで、全体気色が悪い。店頭にくすんだアルミの寸胴が並び、湯気を濛々とさせる店があるわけではないが、町の隅々から倦怠の汚水を蒸発させているらしく、視界は薄らぼやけるくせに妙に乾燥している。この町はだいぶ前から枯れ始めている。


 ベージュのピーコートに締めつけられた女は、蒼白な顔面から白い吐息を漏らし(イヤナ寒サネ、肌ノ皺ガヒドクナルミタイ……)、濃紺のショッピングキャリーを引きずって転がす。ウィールの回りが悪く、女の肌同様にベアリングは疲れており、がちがち鳴るその音は聞く人を老けさせる。


 男は女とすれ違った。鼻腔に張りつく化粧の臭いが、錆の加わった甘酸っぱい香水と混じり、町に沈む埃と溶けて男の情緒を悲哀にさせる。男は伏し目がちに温い息を吐き(アノババア、濃イ化粧ヲシテ、ワザワザ隠レテイル汚レヲ……)、一度振り返ってわざわざ憎しみを募らせる。鼻の下に髭を生やした雑貨屋の親仁が、風に過ぎる木の葉を見る目で男の横顔を眺めた。


(ハアァ、イッタイ今日ノ寒サハナンダヨ……、マッタク嫌ニナッチマウ。風ノナイセイカ、空気ノ流レガ悪く、腐敗シタ汚臭ガコモッテイルヨウデ、ジットシテイテ気分ガワルイ。ソノセイカヤッテ来ル客モ辛気臭イノヤ、ヒドク不機嫌ナ顔シタ奴バカリデ、一人ダッテ陽気ナノハイヤシナイ。マア、ソンナ奴イルワケネエカ……)タバコ屋の親仁は焦げ茶の椅子に座り、腕を組んで外の景色をぼんやり眺める。


 男は雑多なポスターに貼られたタバコ屋を過ぎて、手摺のない窓が多く向き合う古びた石造りの建物の間を歩き、狭い交差点を右に曲がった(コノ建物ガ町ヲヒンヤリト……)。交差点だというのに温度の交流を感じられず、行き止まりをむやみに四つ組み合わせた息苦しさがある。


 次の通りも寒々しく、寂寞として、陽に照らされて生まれた色の欠片は見えず、また寒冷の美しさも見えない。無機物の冷徹が遠慮なく侵している。


 青銅色の街灯は打ちひしがれた向日葵さながら、痩せた細った体から重たい頭を垂れて、見る者に首を吊らせる広告効果をもたらす。それが通りの両端に不規則な間隔で並び、曇る通りの先までしつこく、冷めた蜃気楼を見せている。街灯の下を歩く赤茶けた子供に噛みつきそうな奴もいれば、広告どおりの効果をあげて手柄を見せつけるように、身体すべての穴から泡だった汁を零す、肉の張った紫色の死体を下げる奴もいる。


(今日ノぱんモ黴臭イ、湿気ガナイノニ黴臭イ、靄ガカカッテ黴臭イ、ハアァ、焼キアゲタバカリナノニ、ヤッパリ黴ガ生エテイルワ。コンナ気候ダカラカシラ、ドレモ灰色ニ焼キアガルシ、食ベタラ気持チガ沈ンデシマイソウ、……トイウヨリモ、見テイルダケデ、ナンダカ暗イ気持チニナル。コンナぱん売リタクナイケド、生活ノ為ダシ、デモ、食ベル人ナンテ……)諦めを眉間に示したパン屋の女が、長い鼻から物憂いを漏らす。


 男はパン屋の前に足を停めて(ドウスル、コノ店デ買オウカ……)、塵に汚れた窓ごしから店内を覗く。背中を丸めてレジ台に頬杖をつく、そばかす塗れの女が見える。顔の輪郭は整っているが、芥子の実を大量に振りかけたらしい肌は、近寄りがたい雰囲気に包まれている。男は目を細めて(今日ハヤメテオコウ、見ルカラニ不味ソウダ)、通りに顔を戻した。


 右の耳朶の下半分は失われ、鼻は赤黒く光り、黄ばんだ虱の滓を顔中にこびりつかせた男が、左眼をぎょろつかせてニット帽の男を見上げた。背の低い割に脚が長く、身長の七割を占めており、無理にでも矯正したくなるO脚だ。左の袖は中身を包まず、黄土の生地に灰と臭みを染みこませ、ぐったり真下に垂れており、右の袖からはところどころ枝が突き出ている。葉は見えず、蕾を膨らませることは疾うに忘れ、精彩を失った梢は痛ましいというよりは、二つに折って焚き火に突っ込んだほうがそいつの為になるのではないかと思われる。


 いつの間に現れた枝の男は、曲がった口元のままニット帽の男の前に立ち(ブワブワ、アアウ、ブワワァ……)、末枯れした右腕をゆっくり持ち上げる。枝に関節は見当たらず、風に耐えるしなやかな動きも衰え、かさかさにひび割れている。もう二度と葉をつけることはなく、花なんぞとても見れるものではない。


「ぶわあぁ、あぁ、ぶわあぁ……」風もないのに埃が舞いあがる。


 ニット帽の男は右目を下げ(コノ乞食メ)、左の額に多く皺を重ね(ナンテ浅マシイ腕ヲ)、右の頬を引きつらせて身を一歩引いて(俺ノ顔ニ近ヅケルンダ)、一度だけ身震いをする。


「ないよないよ、あんたにやれる金なんてないんだよ」一瞬近くの街灯が二人に顔を向ける。


「あぶわあ、あぶわあ、ばばばぁ……」枝の男の足元にひっくり返った芋虫の死骸が横たわる。


「ないない、ないったらないよ、あんたに恵むほど恵まれてないんでね」近寄る枝に合わせて男はさらに身を下げる。


「ぶわあ、ぶわあ……」黒い道路標識が二人を見下ろす。


 ニット帽の男に体を寄せて左目を輝かせると(ブバババ、ババ)、末枯れの男は背中を曲げて枝の右腕を顔に近づけ、曲がった口で小枝の一本をくわえて(ブブブ、ブバァ)、首を曲げてへし折った。赤い血は噴き出さず、白い煙がわずかに昇る。鈍い一連の動作ながら、見ている者の息を止めて、目尻を衰えさせる効果を放つ。


「ぶばっ!」下劣な声と一緒に折れた小枝を吐きつけた。


 通りが一段と暗くなったように全景を沈め、描線が縦に無数に引かれて空気を切り裂く。石畳の隙間から温かみのない息が漏れ出し、低く這いずり回って足を固定すると、旋回してふくらはぎを飲み込み、水気と温度を容赦なく吸い尽くす。小枝は粘りの唾液に包み込まれ、男のダウンジャケットの胸部に刺さり、羽根を濡らして厚みを萎ませていく。


「げっ!」ニット帽の顔の筋肉は硬直する。


 その顔を見た末枯れの男は歯のない口をにんまりさせて(バッバァ、バッバァ)、小さく二股に分かれた先端の枝に狙いを定めて、もう一度腕に口を近づけようとすると、「わかったわかった、金をやるからどっか行ってくれ」ニット帽は慌てて紺色のチノ・パンツのポケットに手を突っ込む。


 太いパンを一本買えるだけの硬貨を取り出すと(チッ、一食分取ラレタ)、末枯れの男は右の目元を痙攣させて、ぎょろついた左目を目配せさせる。まるで蠅が飛び込んだような格好だ。


 筋の硬い苦笑いを浮かべて(ナンテ気色悪イうぃんくダ)、ニット帽の男が硬貨を握った手を伸ばすと、枝の腕の平たい掌部分は近づいた。この部分だけ円形に浅く刳り貫かれ、粗なく鑢で磨かれた上にワニスを塗り重ねられていて、大きな斧を持つ子供の樵の彫り跡が年季に輝いている。末枯れの男は殺されても文句を言えない顔ばせを示す。


 腐食した硬貨をその上に落とすと、ばりばりばり、胸のすっとする乾いた音を響かせて(バアアッ!)、肩の付根から枝はもげてしまった(ゲッ!)。冷やかな音を地面に鳴らし、あれよ硬貨は転がっていく。落ちた枝はささくれ立った木屑を散らかし、肺を突き刺す細かい塵をまきあげ、それと共に黄ばんだ白蟻が大量に湧き出しては、末枯れた男の肩口からもぼたぼた零れ落ちる。目の前で見守っていた外壁の無数のレンガは、悲しげな焦げ茶色して白蟻が登ってくるのを待ち構えた。


(ヤメテクレヨ、ナンダヨコレェ! オレハ悪クナイゾ。コノオッサンガ金ヲセビルカラ悪インダヨ、ソウダヨ、オレハ金ヲ渡シタダケデ、コノオッサンノ奇妙ナ腕ガ悪クテ、トックニガタガキテイテ、落トシタ位置モ間違ッテイナイシ……、ソウダ、誰ガヤッテモ折レタダロウシ、モシカシタラ、アノオッサンガワザト、オレヲ驚カソウト……)


 すぐにその場を離れて、足早に通りを歩くニット帽の男は素早く後ろを振り返る。


 口で捕まえろと硬貨を追って這いつくばり、腰をくねらせて尻を突き出す。汚れた灰褐色のスラックスからは、ところどころ穴のあいた汚臀部が覗けて、あまりに下劣な絵を構成しているだけでなく、その音声も耐えがたく、衣類に忍び込んだムカデの不愉快に通じる。「ぶおぉぶおぉ」濁った呻きは全力に息を吐き出し、胃腸、肺、咽喉、舌、あらゆる臭気を一度に撒き散らし、もげた右肩からえげつない香を発する。


(ウオオ! ヤメテクレ! ナンテ汚イ、汚イ姿ナンダ、悲惨スギル。無残スギテ、トテモ見テラレナイ、アレジャ、イクラ金ヲ恵ンデモ、トテモ生キテイケナイノデハ? ソレトモアンナ姿デモ、モガイテ生キテイクノカ? サラニ悲惨ナ姿ニ変ワッタカラ、ヨリ恵ンデモラエルトデモ思ウノカ? イヤ、モウヤメヨウ、コレイ……) 


 佇んで末枯れた男の動きを見つめていると、「ぶおぉ! ぶおぉ!」硬貨を捕まえて口の中にしまったのか、喜んでいるとわかる声を大きくあげた。その声にかき消されたように、通りにいたはずの歩行者もいつの間にいなくなっている。通りを挟んだ正面の鍵屋では、軒先に下げられた四角い赤茶の看板が振動しており、通りの先には巨大な筒を背負った男のシルエットが見える。


 筒の男が歩いて近づき、外観を明らかにする。二メートルはあろう大男であり、脚はほどよく長すぎず、顎も背に合わせて出っ張っておらず、顔の形は黄金比を得ている。朱色のトレンチコートに身は締まり、先の尖ったブーツが育ちの良し悪しを示している。背丈と変わらぬ筒は肥大した郵便ポストのごとき存在感、皮のバンドで留められた胴には、眼の鋭いゴキブリに向かって噴射するおどけた缶の姿が描かれている。男の頭部の後ろに隠れて、鶏冠の赤い噴射口が睨みをきかせている。


 強健な大男はスプレー缶の重みに背を曲げることなく、胸を張っているのか胸板が張っているだけなのか(虫メ、見ツケタゾ!)、豪壮な足取りで枝の男に近づく。醜く腐乱した枝の男の前方に見える危険な姿の大男に目を奪われて(ナンテ人間ダ、同ジ男ダトハ……)、ニット帽の男は口を開けたまま立ちすくんでいた。歩く姿に威圧されて足はとても動きそうにない。どこからか、コントラバスを弓弾くどっしりした音色が鳴り、空気を重たく震えさせる。


 雑然とした枝の男の前に立つと、背負った殺虫スプレーを手早く前に抱えて、「くたばれっ!」雄々しいトロンボーンの声をあげて吹きかけた。静とした通りは癇癪を起こした噴射音に飲み込まれる。高圧な液体の噴射は凄まじく、噴きかけるというよりも突き殺し、枝の男を道路の端に吹き飛ばして、身体を切れ切れに削っている。粘着力のある液体に身体は包みこまれ、叫び声をあげる間もなくすでに訳のわからない蛙の卵だ。


 スプレーを噴き終えると大男はすこし離れて、いつの間にやら取り出したのか、握り拳ほどの火炎瓶を放り投げる。粘着質の液体に沈む末枯れの男は灼熱に燃えあがり、無数に枝分かれした白い炎の舌がやんややんや陽気に歌う。灰白色の通りは熱を持ち、色艶を増し、石畳は脈々と精彩を放つ。沈んだ街灯はすくすく顔を起こして、それぞれ橙の花を咲かせ、熱に浮かれて首をゆらゆら踊りだす。吊られた死体も合わせて手拍子を打っている。 


 呆然と立ちすくむニット帽に目をやると(ンン? チョウドイイ!)、炎の生み出す香ばしい風に乗って大男は歩き出した。ニット帽は呼吸するのがやっとだ(イッタイ何ガ起キ……)。枝の男は動くことなく、炎の芯と化している。


(アアア! 男ガ近ヅイテクル! 逃ゲナイト、アノオッサンミタイニ、容赦ナク焼キ殺サレル! アアア! 殺サレル! アンナ苦シソウナ、残酷ナ殺サレカタハ嫌ダ! マダ死ニタクナイ! ナンダヨ、来ルナヨ、アアア、近ヅイテクル、笑ッテイルヨ、ナンデコンナ目ニ、夕飯ヲ買イニチョット外ニ出タダケデ、マサカコンナ目ニ合ワサレテ、殺サレ……)ニット帽は唇を震わせて情けない顔をしている。


「おいおまえ! 俺に金を恵んでくれ! これからクルーザーを買って、仲間を集めて船上パーティーをするから、今持っている金全部と家に残っている金、それから銀行に預けている金をおろして全部恵んでくれ! それからおまえの知り合いを全員呼び寄せて、そいつらの有り金全部を俺に恵んでくれ! さらにそいつらの知り合いも全員呼び寄せて、同じ事をさせるんだ。いいか、俺は今晩遊ぶ金が欲しいから、おまえの持っている財産全部を恵んでくれ! むしろ臓器を全部売り払って金を恵んでくれ! わかったか! 今日一番目に声をかけたのがおまえだから、残りの奴らに見せつけるためにも、死んですべての臓器を金に変えて、遊ぶ金に換えるんだ。おらぁ、ぼっとしていないで、今持っている金を全部渡すんだよ──」


(エエエ? エエエ? コノ男ハイッタイ何ヲ言ッテイルンダ、チョット言ッテイル意味ガワカラナイ、トイウカ、コノ男ハイッタイ何ヲ言ッテイルンダ? ナンカ、金ヲ恵ンデクレト言ッテイタヨウナ気モスルケド、自分ニ金ヲクレルノカ? 今日ハ芯カラ冷エル寒々シイ日ダカラ、心溢レル情ケヲ恵ンデクレテ、懐ヲ暖メテクレルノカ? アアア、ダカラアノ枝ノ男ハ燃ヤサレタノカ? コノ男ノ言ウトオリ、金ヲ恵ンデヤッタラ、ウッカリ暖マリ過ギテシマイ、勢イ燃エテシマッタノカ? ソウカ、ソウイウコトダッタノカ、ソレナラ──)


「なんだこれ、おまえこれしか持っていないのか? おい、こんなんじゃ金なんて言わないぞ、鼻糞としか言えないぞ、おまえ、鼻糞持ってどこ行こうとしてたんだ? こんな鼻糞じゃ酒の一滴だって買えやしないぞ、おいおい、俺の手が汚れたじゃない──」


「オオオ、今俺ノポケットニ手ヲ突ッ込ンデ、確カニ恵ミヲ与エテクレタラシイゾ。今確カメテミタイケド、スグニ確カメルノデハ、金ニ貪欲ナ奴ト思ワレルカモシレナイカラ、モウスコシ時間ヲ置イテカラ、アアア、ソンナニシツコク恵ンデクレルナンテ、ソレモコンナニ荒々シク突ッ込ムナンテ、ポケットカラ漏レテシマウ。恵ミノ重ミニ耐エラレナクテ、ポケットニ大穴ガ開イテ、ドバット地面ニ垂レ流シニナンカナッタラ、モウ、アノ枝ノ男ナンカ黒焦ゲノ体ヲ起コシテ、駆ケ足デ近寄ッテクルニ違イナイ! ヨシ、来タラ恵ンデヤロウ、先程壊シテシマッタ枝ヲ修理デキルヨウニ、若々シイ葉ヲツケテ、春ニハ満開ノ紫ノ花ヲ咲カセルヨウニ、太陽一杯吸収デキル枝ヲ挿シ木シテ、アアア、コレモスベテ、コノ巨大ナ殺虫剤ヲ担イダ大男ガ自分ノ前ニ現レテ、強烈ナ恵ミヲ与エテ──)


「おまえ俺を侮辱してんだろ? こんな鼻糞持ち歩きやがって、物乞いをなめてんだろ? てめえの保険金で俺を恵みやがれ!」


 そう言って大男は拳を堅く膨らまし、ニット帽の顔面に打ち込んだ。首から上の部位は吹っ飛んでしまい、大男の言うような、体の部位を売り払っての恵みはなさそうだ。差額はきっと、親戚によって埋め合わせされるだろう。

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