第10話〜もし神がいるならそれは死を望むものだ〜

「宮里君が死んじゃった‥」

「は?」

何が起こったのだろう、理解ができない頭が真っ白になった。

「とりあえず事情を説明するから、転移したところに来て!」

そう言うと電話は切られてしまった。呆然としながら二人に事情を話す。

2人が息をのむ音が身近に聞こえる。


「復活薬とかはないの…?」

「その可能性がないか、近くの市場まで道之君達に行ってもらってる…」

その言葉をきっかけにみんなが黙る。

その沈黙を破る者がいた。奈尾だった。

「そんなのどうせドッキリとか実験とかそんなんなんだろ?」

「え?」

「どうせこんなの『ドッキリでした〜』とかの板が出てくるんだろ?」

「そんなことありえないって話しただろ!」言葉で噛み付く戸塚。

「じゃあなんなんだよ?」

その時馬鹿なものが馬鹿な考えを言葉にする。

奈尾の周りのコバンザメのようなやつが

「わかった!!これは夢なんだ、死ねば目が覚めるんじゃねぇか?」

奈尾の仲間たちはその意見に納得したらしく「おぉ」だとか、「お前頭いいな!」とか言っている。


だが、それは傍から見たらただの妄言である。奈尾とその仲間たちはリュックの中にある短刀でみんな仲良く命を落としたのである。

その時、ピロリンと携帯がなる。

『復活薬たるものはないそうです』

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