第6話

苦しい。

それはとてつもなく苦しい。

何があったかと言うと、転生して始めて死にそうです。

そう、今の状況は緑色の馬鹿でかいスライムに二人で押しつぶされているところだ。こう書くとなんかちょっとエロいがマジできつい。

手探りで腰につけてあった短剣に触れ、夢中で目の前に突きだした!

丁度弱点に入ったらしく、2人は苦しさから開放される。

「はぁ、危なかった!

···何かありがとね」

少し間を空けてそう言われる。こんな顔を見ると、さっきまで苦しかったのが嘘のようだ。

「ケガとかは?HPはスキルカードで確認できるみたいだぞ」

「···ちょっと減ってるみたい」

「俺が治してやるよ······

はいできたっと」

「ありがと···

ねぇ大隅、

もし、私が告白されて振ったことは無かったことにしてって言ったらどうする?」

「言わせないし、君はそんなこと言えないよ。だって君が直ぐに信念を変えるような人だったら僕が好きになっているはずがないだろ?」

「うん、そうね」

そう言って彼女は今日1番の笑顔を僕に見せた。

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