第七話「罪の償いと愛の価値」
「穂香。俺は自首する。罪を認め、償う事にしたんだ。
いつになったら戻って来れるのか分からないけど、待っててくれ。必ず迎えにくるから…」
穂香のおでこに優しくキスをし、隼人はその場から去った。
「うん、待ってるから」
その一ヶ月後にニュース速報で隼人が出てきた。ニュースによると、藤崎隼人氏は、あるお金持ちの未成年のお嬢様を監禁し、手錠と足掟を付け、毎日性行為を要求した。それに加え、媚薬を注入し、少女の体をコントロールしたとのことだ。
自首をしたことによって罪は少し軽かったが、やはり監禁罪と未成年者強姦罪で、有罪に判定された。
3年と5年以上、8年間の有期罪だった。
8年も待ち、ようやく解放され、穂香はホッとすることができた。
「穂香。俺は今までこんなに誰を愛したことはない。過去のことはもう忘れて、今の幸せを掴みたい。君と家族になりたいです。俺と結婚してくれませんか?」
「はい、よろしくお願いします」
穂香の左の薬指に指輪をはめた。
隼人は、穂香の銀の指輪がはめられてる左手を自分の左手と重ねて、暖かい春風を感じながら優しくキスした。
〜終わり〜
壊れた少女とボクの犯罪行為 ドーナツパンダ @donatupanda
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