第72話、実は『なろう系に対するアンチ勢』の正体は、すべて『異世界人』だったりして⁉【後編】

◎それでは、皆さんお待ちかね、本シリーズ三連作の最終回の今回は、これまで以上に具体的に、何よりも肝心な『アンチ対策』について、懇切丁寧かつ詳細に述べていきたいかと思います♡



 ……まず最初に、『なろう系アンチ勢』に対する、基本的な対応の仕方についてですが、それはズバリ、


○完全に『無視する』こと、なの☆


 ──それはなぜかと、申しますと、



・(これまで述べてきたように)あれこれ言っているのは、ほぼすべて『異世界人』なのだから、現代日本にいる作家さんたちが、いちいち相手にする必要は無いだろう。


・と言うか、そもそも、相手にするだけ無駄。


・集合的無意識を介して『異世界人の記憶と知識』をインストールされているということは、『異世界人の、現代日本人である転生者に対する憎悪』を、直接脳みそに刷り込まれているようなもので、そんな転生者を生み出した『なろう系作家』なぞは、彼らにとっては『親の敵』同然の憎き存在なのであり、どんなに言葉を尽くそうとも、わかり合えることは絶対に無いのだ。


・集合的無意識を介して刷り込まれた『記憶と知識』は、本物の特定の異世界人のこれまでの人生の『記憶と知識』がすべて刷り込まれることになるので、まさしく子供の頃から『アンチ日本人教育』を施されてきた、生粋の『アンチ現代日本』の異世界人として洗脳されるようなものであって、姿形は日本人そのままでも、中身のほうはまったく別物になっているので、特に顔の見えない匿名無法地帯のネット上では、日本人か『アンチ日本の異世界人』かを判別することなぞできず、「日本人同士だから、わかり合えるはず!」とか、常識的かつ人道的考え方に基づいて対応したりしたら、とんでもないしっぺ返しを食らうこともあり得るので、『アンチ勢』に対しては、『基本的に無視』こそが望ましい。


・もちろん、「そうは言っても、中には『建設的な意見』もあるはずだ。いくらアンチ的であっても、すべてを無視するのはやり過ぎなのでは?」といったご意見もあるだろうが、忘れてもらっては困るけど、ここで論議しているのはあくまでも『アンチ的な意見』なのであって、そもそも『建設的意見』なぞ存在しないのだ。


・作品の内容について、頭ごなしに誹謗中傷するのに飽き足らず、作者自身や、作品について好意的な読者さんの人格までをも、全否定しようとするような傍若無人な輩を、どう好意的に見ろというのか?



○ただし、作者さんのほうも、真に『異世界人の立場に立った作品づくり』を、心掛けていくべきなのは、言うまでも無いことなの!



・すでにアンチ(=異世界人)化してしまった人たちは、脳みそに『異世界人の記憶と知識』を刷り込まれて、もはや文字通りに洗脳されていて、手の施しようが無いが、少なくとも作者さん自身の努力によって、これ以上アンチ勢を増やすことは防げるのだ。


・そのためには当然、『なろう系』の中でも特に『太郎系』と呼ばれるような、いかにもテンプレ的な作品にはならないように、極力留意していくべきである。


・具体的な留意点としては、すでにこれまで述べてきたように、あくまでも『主人公本意』の──すなわち『現代日本人本意』の、『俺TUEEE!』や、『成り上がり』や、『NAISEI』や、『ハーレム』なんかを、異世界の現地の皆さんの立場や気持ちを少しも考慮せずに押し付けて、異世界そのものの政治経済社会体制や、人々の生活文化習俗を、むちゃくちゃに破壊し尽くすような、こと──に尽きた。




 ──そうなのよ、結局は小説を創る側も、すべてを『作り事』とか『他人事』に過ぎないと決めつけずに、何事も相手の立場に──自ら生み出した、『小説の登場人物』の立場に立って、作品づくりを行うべきなのよ。




 そうすることによってこそ、傍若無人な現代日本からの転生者のために、異世界の住人たちが理不尽な災難を被ることが無くなり、更にはちゃんと筋の通った常識的な作品づくりへとシフトしていくことで、純日本人のアンチの皆さんの反感も解消していけるってわけなの♡

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