この手の中に
「そうか、そういうことだったのか」
第一次情報開示
[7] = 数字 [8] = sou sorxith = Xisouthros = Atra-Hasis
第二次情報開示
[2] = 規模 [3] = 座標
第??次情報開示
[1] = ■■師 = 魔術師 [4] = 名 [5] = ■名 = 本名
最終情報開示
[6] = 教条主義
これが、ジェジレㇿも言っていた爽快感か。脳内を覆っていた鬱陶しい全てが取り払われる瞬間には、筆舌に尽くしがたいものがあった。
絶対不変の『正義』なんてものは存在し得ない。
そして、違和感が……点と点が線でつながった。
不思議と得心がいった。
俺は、自分を信じていない。自分が出した答えすらも。そして、この思考すら一分一秒ごとに振り返って都度、疑問視している。道理で、何時までたっても俺の
清々しいぐらいにスッキリとした頭で何時の間にか俯いていた顔を上げると、そこには阿鼻叫喚の喧騒が待ち受けていた。皆の『首輪』もついでとばかりに解かれたようだ。
そういえば、勝手な動きを[禁じた]はずなのに天海はなぜ動けたのか。
……ああ、その【黒いローブ】がそうなのか。
恐らくは防御系の能力……つまり、最初から動きを禁じられてはいなかった訳だ。そういうフリをしていたというだけで。
――素晴らしい。
やはり、お前は俺に取っての
そんな何でもできるお前が言うのだから、そこまで頑張ってきたお前の『正義』なのだから、その努力に免じて少しぐらいは付き合ってやってもいい。なにせ、お前のその『正義』がなければ俺は生まれていなかったのだから。
試そう。
俺の命を賭してでも、
じっと
そうだ、最初からここにあったんだ。
正義も 悪徳も
世界も エゴも 過去も
宇宙も 未来も
全てはこの手の中に
俺は、ゆっくりと右手を《握り》――
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます