第143話 ヨブ ナアマ人ツォファルとの会話
ヨブの話を聞いて、ナアマ人ツォファルが口を開きます。優しい言葉をかけてくださいね。
「こうした言葉が反論されずに済むのか!多く話せば正しいのか!あなたの無意味な話を聞いて人は黙るか!」
ヨブの話を無意味だと切り捨てました。残念。
ツォファルに期待した私が馬鹿でした。エリパズとビルダドに対して述べたヨブの言葉は無意味だと言ったのです。さらに続けます。
「神の知恵は大地より大きく、海よりも広い。神は誰が欺いているかを知っている!神が悪を見て気づかない事があるだろうか?」
ツォファル、嫌みな言い方ですよね。ヨブが神を欺いている事を、神はご存知だという事です。
ツォファル、あなたも悪いことしてるでしょ!
「あなたが心を正し、神に向かって両手を伸ばせばいいのに。悪い事をしているのならやめなさい!――あなたは受けた災難をいずれ忘れる。悪人は目は衰え、逃げ場を見つけられない。ただ、死を望むだけ」
ツォファルはヨブに悪い事をやめるように命じました。何様かしら。しかも老人扱いして、死にたいと嘆くヨブを嘲笑います。それでも友達?
ヨブ、言い返すでしょうか?はい。やっと怒りを表し、皮肉を込めて三人に意見します。
「確かにあなた方はよく知っている。あなた方が死んでしまったら知恵も消え去る!しかし、私も理解している。あなた方に劣っていない!」
はい。ヨブキレました。上から目線にいらっとしたのでしょうね。もっと言っていいよ!
「あなた方は誰もが知っていることを言っているだけではないか(怒)あなた方は嘘で私の評判を損なう無能な医者だ!」
そうですね、ヨブ。三人はヨブの体も心も治すどころが、評判を損なってますね。ヤブ医者のように無能です。まだ言い足りないようです。
「あなた方は神のためであるかのように言うが、真実を歪めて話すのか!神を騙すのか?ひそかに取り入ろうとしても神はあなた方を必ず叱責する!私が語るから黙っていて欲しい!」
もう、どうにも止まらないヨブ。メンタルやばいです。そして苦しみの中で神に叫びます。
「私は神と話がしたい。神と話し合って自分の正しさを証明したい!――私はどんな過ちや罪を犯しましたか?私の罪を私に明らかにして下さい!」
無実の罪で捕まった人のようです。
「私の言葉をしっかり聞いて欲しい!神よ、私はお願いが二つあります」
二つだけなんですね。私なら片手では足りません。このあともヨブは心を神にさらけ出します。
ヨブがんばれー!
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