第107話 エリヤ アハブ王とイゼベルの最期
「ナボテが死んだ所で、犬がアハブの血をなめつくし、アハブの家は完全に滅ぼされる」
このエリヤの言葉を聞いた途端、アハブは神の前に悔い改めました。びっくりです。
ナボテに対する血の罪は免れませんが、アハブの存命中はお家断絶はなくなりました。残念。
エリヤの預言から3年経過した頃、アハブ王はユダの王エホシャファトと同盟を組み、ラモト・ギレアデ奪還のため、シリア軍との戦争を仕掛けます。
神様いい事思い付きました。アハブ王をラモト・ギレアデに上って行かせ、そこで倒れされる事をです。こっ、怖いです。神様は天使達にいい方法はないかまぁるくなって相談。
「この私が彼を欺きます。預言者達に、偽りを語らせるのです。アハブ王に成功を収める事を保証して、ラモト・ギレアデに上らせます」
天使って、人間にいい事するから天使ですよね。神様と天使がアハブ成敗のために話し合う。
ナボテの死に対する復讐?いや、公正の規準を行使されるためです。「魂には魂」一貫してます。
預言者達に騙されて、アハブ王は変装して戦場に向かいました。シリア軍は王だけを殺すように訓練されていたのです。共にいたエホシャファトが王だと見破られましたが、なぜか命を容赦されます。殺すのはイスラエルの王アハブだけです。
アハブは戦車に乗って逃走。変装上手くいったと喜んだのもつかの間、弓矢が――刺さった。
シリアの兵士が、何気なく放った矢に当たりました。何で?しかも、武装していたのに、胸当ての隙間に命中です。まさに神業、笑(*^-^)。
偶然に偶然が重なり重傷。大量出血。サマリアに戻る戦車の中で御臨終。チーン。残念。
遺体がサマリアに運ばれます。池のそばで、戦車を洗う部下たち。ふと、見ると犬が来てアハブ王の血をなめ尽くしております。
ホラーです。しかし、ナボテが死んだ所で、アハブの血を、犬がなめ尽くしました。預言成就。
エリヤの預言は神様からのものです。その通りにならなくてはいけません。この出来事から15年後、イゼベルにも罰が下りました。
夫アハブを亡くしても、イゼベルは皇太后として、イスラエルに悪い影響を与えています。淫行を行わせ、呪術で民を支配します。欲求不満?
皆さま、エヒウを覚えておられますか?エリヤが油を注ぐように神様に命じられていた人です。
イスラエルの王として油を注がれたエヒウは、イゼベルの子供エホラムを殺しました。偶像崇拝者殺害しまくり、イゼベルのいるエズレルに向かいます!悪の根源イゼベルは、エズレルの別荘宮殿でエヒウが来る知らせを聞きます。
化粧をし、髪を整えます。アイシャドーを濃くして口紅真っ赤にしたことでしょう。欲求不満。
宮殿の窓によりかかり、エヒウを見つけてご挨拶。馬で到着したエヒウは化粧の濃さにドン引きした事でしょう。知らんけど。化粧の濃い日は「今日、私イゼベルってる?」って聞きましょう。
「その女を落とせ!」エヒウは近くにいた廷臣に命じます。イゼベルの部下です。なのに、3人でイゼベルを乱暴に窓から落としました!
普段からイゼベルの事が嫌いだったのかな?いじめられていたのかな?躊躇なく落とされるイゼベル、「違うだろー!」って叫んでいたのかしら。自業自得です。残念。
イゼベルは真っ逆さまに落ちて、血が壁や馬に跳ね返ります。白馬だったらかわいそうです。
キレた馬はイゼベルの体を踏みつけます。エヒウがそう馬に命令しました。ホラーだわ。
ついにイゼベル死す。遺体清掃係が近づくと、頭蓋骨と両足と両手のひらしか残っていませんでした。犬が食べたのです。ホラーです。
「エズレルの土地で犬に食いつくされる」というエリヤの預言が見事に成就しました。野犬多い。
エヒウはその後、42人のアハブ王の家の者を打ち殺しました。これでお家断絶成就です。
エリヤは預言した言葉の成就に、イスラエルの神様に対する信仰が強くなった事でしょう。
次回はエリヤの仕事納めをお伝えします。
エリヤ、お疲れ様です。
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