第74話 エステル 暴露

 今夜も宴会。エステルは今日こそ、すべてを話す事を決意していました。王はエステルに嘆願は何かと尋ねます。

「王よ、もし私があなたの目に恵みを得ているのでしたら、私の請願にしたがって私の魂が与えられ、私の願いにしたがって私の民族が与えられますように。と申しますのは私たちは売られておりまして、私も私の民族も、根絶やしにされ、殺され、滅ぼされようとしております。もし私たちが、単に奴隷として売られただけでしたら、私は黙っていたことでしょう。けれども王の損害となる場合には、その苦難はふさわしくございません」7:4


 そうです。奴隷として生かされるのではなく、虐殺されるのです。その事はペルシャにとっても損害になるのです。エステルは説得力のある話し方をしました。王の心に訴えたのです。


「それは一体誰か?大胆にもそのようにしようとしたものは一体どこにいるのか」7:5

愛する妻の命とその民族を手にかけようとしている者は誰なのかと強い口調でエステルに聞きました。


 エステルは「敵であるその男は、このハマンです!」エステルはハマンを指差しました。


 ハマンはガクブル、王は怒りで真っ赤です。

気持ちを落ち着ける為に中庭に行きました。

 ハマンはエステルに命ごいをして足元にひれ伏します。その行為は王の目に強姦しようとしているように見えました。王様また激怒しました。

 ハマンは顔を覆われます。それは処刑の合図。

高官ハルボナが、ハマンの家に杭が立っている事を王に話します。


 ここでそんな事言うハルボナって鬼ですね。モルデカイ処刑用の杭にハマンを掛けたらどう?って提案する……サイコパスですか?


 ハマンは策略を暴露され、強姦未遂の罪もプラスされて、処刑されました。


 墓穴を掘る。自作の杭で死ぬハマンの一生ってなんだかな?ユダヤ人皆殺し計画を神様に阻止されたと思えます。


 宴会を2日にした事、王が眠れなかった事、そして国の公文書を読んだこと、偶然ではなく神様の介入とみる方が納得します。


 イスラエルの神は、ご自分の民の救出をされるのには目的があります。


 ユダヤ人の子孫の中に、メシアであるイエス・キリストが誕生するのです。根絶は許されません。


 しかし残念な事に、ハマンが処刑されても、一度出された王の命令は無効には出来ません。まだユダヤ人達の危険が回避されていないのです。


 どうする?エステル。どうする?モルデカイ。

 

 松本さんではなく、アハシュエロス王が動きます。



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