第51話ダニエル 石の解き明かし

 ダニエルは像についての解き明かしのあと、英米世界強国が興った後の預言を語る。


「これらの王たちの時代に、天の神は決して滅ぼされることのない一つの王国を建てます。その王国はどんな民にも渡されません。これらの王国を打ち砕いて終わらせ、その王国だけが永遠に存続します。山から一つの石が人手によらず切り出され、鉄、銅、粘土、銀、金を打ち砕いたのをあなたがご覧になった通りです。偉大な神が、将来起きる事柄を王に知らせました。この夢は真実であり、解き明かしも確かです」ダニエル2:44~45


 聖書の中で「石」は何を象徴しているでしょうか?――ずばりイエス・キリストです。「山」は神の支配権を表します。「人手によらず」ということは、人間の政府が関与しないことを示します。神の権威のもと、メシア王国が人間の諸政府を粉々に砕くのです。そして、決して滅ぼされることのない、イエスキリストのメシア王国が、神によって建てられ永遠に全世界を支配します。


 いつでしょうか?足の指、鉄と粘土まで打ち砕かれますので、米国が世界強国の時です。ということは……近い将来になるのかな?ガクブル。


 預言として捉えるか、ただの壮大なファンタジー、物語として捉えるかは貴方しだいです。


 キリストを教世界でも、宗派によって解釈が違います。神の王国は一人一人の心の中にあり、イエスを信仰する事で平安になるという解釈。また救い主であるイエスに信仰を働かせ、将来の臨在を待ち、天に召されるという解釈。文字通り、神のメシア王国が、人間の諸政府をハルマゲドンによって滅ぼすという解釈もあります。


 クリスチャンはこのダニエルの預言を信じているので、「神の王国が近づいた!」「ハルマゲドンが来る」と布教するのです。


 聖書の神を信じていない人や、仏教徒にとったら、「メシア王国」「ハルマゲドン」「終末思想」は日常生活に関係のない単語となりますね。


 いずれにしても、ダニエルは「この夢は真実であり、解き明かしも確かです!」とネブカドネザルに言いました。


 「すると、ネブカドネザル王はダニエルの前でひれ伏して敬意を表し、贈り物を与えて香をたくように命じた。――そして王はダニエルを高い地位に就けバビロンを治めさせた」ダニエル2:47


ネブカドネザル王はダニエルの神様、イスラエルの神様を称え、ダニエルを全ての賢人の大長官としたのです。すごい!出世したね。


 3人の仲間はどうなったでしょう?バビロン州の行政を任されました。殺されるどころか、ダニエルと仲間たちは、イスラエルの神様のお陰でバビロンで高い地位を与えられたのです。

 

 しかし、この後、バビロン州の管理をしている3人に、またもや試練が臨みます。シャデラク、メシャク、アベデネゴ(バビロン名でごめんね)

がんばれー!

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