バケモノと生きていく

作者 Askew(あすきゅー)

誰しもが、そのバケモノと共にある。

  • ★★★ Excellent!!!

 嘘をテーマにした作品。感動作だった。
 主人公は母と共に暮らす男子高校生で、よく嘘をついている。何故なら主人公は、正直にものを言って孤独になるよりも、嘘をついてでも友達たちと一緒にいたかったからだ。自分の考えや想いがあっても、ついつい他人に合わせて嘘をつく。 そんな主人公の前に、嘘を食べるバケモノが現れる。そのバケモノは、主人公が嘘をつくたびにそれを食い、大きくなっていった。主人公はそんなバケモノを嫌いにはならなかった。
 しかし、主人公の周りで漣が立ち始める。
 知られたくなかったアルバイトが友達にばれ、女子たちからイジメに近いことをされ、母親が作ってくれた料理の味がおかしくなり、ついに主人公は自分の嘘に心が乱れていく。
 そんな時、主人公は母親が、ある病に侵されていたことを知る。
 だから主人公は友達の中でも中心的な友達に、「親友」を演じてもらうことにするのだが――。

 誰もが嘘をついた経験がある。それは良い嘘だったかもしれないし、悪い嘘だったかもしれない。小さな嘘もあれば、大きな嘘もあったかもしれない。しかし、それは全て、自分のためのものだったかもしれない。そして、その誰しもが、バケモノを飼っている。
 
 主人公にとても共感できる作品です。
 是非、御一読下さい。

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