バケモノと生きていく

作者 Askew(あすきゅー)

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★★★ Excellent!!!

小学生の時に主人公の前に現れた、得体の知れないバケモノ。
そいつは嘘を食らうバケモノで、日々の中で嘘をつく少年に懐き、付き纏う。

誰しもが生きる中で嘘をつく。

その嘘は一体何のためのものなのか、誰のためのものなのか。そんなことすら考えることすらなく、小さなものも大きなものも嘘をついて生きていくのが僕たちだ。

僕たちは誰しもが、そんな嘘というバケモノと生きている。

物語の中で、そして結末で、主人公は嘘を吐き続ける自分に何を思い、何を結論づけたか。

あなたの近くにもいるそのバケモノと一緒に、見届けてもらいたい。

★★★ Excellent!!!

建前や社交辞令を含めて、人は大なり小なり嘘をつき続けている。
その嘘を、一生懸命食べ続ける「バケモノ」がいる。

ある少年の、学校と家族を取り巻くつらい日々。
友だちと偽りの関係を築くため、母親を安心させるために、彼は嘘を吐き続けます。
そのたびに嘘を食べるバケモノ。本音を言うと、体が崩れてしまうバケモノ。

でも、嘘にはいろんなものがありますよね。
主人公がどんなときにどんな嘘をつくのか。それが感動的なドラマを生み出すのです。

一言で言うと、とても感動しました。
物語全体に大きな優しさを感じました。

★★★ Excellent!!!

 嘘をテーマにした作品。感動作だった。
 主人公は母と共に暮らす男子高校生で、よく嘘をついている。何故なら主人公は、正直にものを言って孤独になるよりも、嘘をついてでも友達たちと一緒にいたかったからだ。自分の考えや想いがあっても、ついつい他人に合わせて嘘をつく。 そんな主人公の前に、嘘を食べるバケモノが現れる。そのバケモノは、主人公が嘘をつくたびにそれを食い、大きくなっていった。主人公はそんなバケモノを嫌いにはならなかった。
 しかし、主人公の周りで漣が立ち始める。
 知られたくなかったアルバイトが友達にばれ、女子たちからイジメに近いことをされ、母親が作ってくれた料理の味がおかしくなり、ついに主人公は自分の嘘に心が乱れていく。
 そんな時、主人公は母親が、ある病に侵されていたことを知る。
 だから主人公は友達の中でも中心的な友達に、「親友」を演じてもらうことにするのだが――。

 誰もが嘘をついた経験がある。それは良い嘘だったかもしれないし、悪い嘘だったかもしれない。小さな嘘もあれば、大きな嘘もあったかもしれない。しかし、それは全て、自分のためのものだったかもしれない。そして、その誰しもが、バケモノを飼っている。
 
 主人公にとても共感できる作品です。
 是非、御一読下さい。