六百七十一話 本能に従っとけ

「ここだな」


歓楽街に着いてから約五分後、ようやく目的の店の前に到着。


「……ソウスケさん、明らかに……どこからどう見ても高そうなお店なんですけど」


「だろうな。俺、そういうところにしか行かないし。安いところに行って、変な人を相手にするより、高いお金を払って良い人を相手にする方が楽しいだろ」


ソウスケの言葉は分からなくもない。

だが、そこまでサラッと大金を払える程の余裕はない生徒たちにとって「はい、そうですね」と即断言は出来なかった。


そんな生徒たちの気持ちを知る由もなく、ソウスケはいつも通り片手で白金貨を弄りながら扉に近づく。


ソウスケの名前や見た目は学術都市ではそれなりに広まるようになったが、そこまで詳しい内容は広まっていない。

なので、いつも通り店に入れるほどの大金を持ってますよとアピールするために、亜空間の中から取り出した白金貨を黒服の兄ちゃんたちに見せる。


見た目は子供だが、上客がやって来たとなれば逃すはずもなく、護衛兼任している黒服兄ちゃんたちは丁寧な対応でソウスケたちを中に通した。


「すいません、こいつらの分は俺が払うんで」


「畏まりました」


「お前ら、時間は二時間だからな。とりあえず好みの人を選べ」


「「「「は、はい!!」」」」


椅子に座るお姉さんたちは初心な生徒たちにニコニコと妖艶な笑みを浮かべながら手を振り、生徒たちはお姉さんたちのエロさにやられる。


そんなコントの様な流れを無視してソウスケは本日抱く二人を選ぶ。


「あの、嬢を二人一度に相手にするってことは出来ますか」


「えぇ、勿論可能です。ただ、料金は通常時の倍になりますが……それでもよろしいでしょうか」


「あぁ、問題無い」


金はあると宣言し、亜空間の中からもう一つ白金貨を取り出す。


最低でも白金貨二枚を持っていると解り、ソウスケに声を掛けられた従業員は一瞬驚くが、非常に満足そうな表情を浮かべて一礼をし、定位置へと戻った。


「……お前ら、なるべく早く選べよ。纏めて払うんだから」


「う、うっす」


そう答えながらも、生徒たちは誰を選べばいいのかオロオロしていた。


「……お前ら、これから選ぶ人は好きな人じゃないんだ。自分が抱いてみたいと思うタイプを……本能に従って選べばいいんだよ」


この助言で生徒たちの心は少し落ち着き、一人ずつ今夜お相手をしてもらうお姉さん達を選んだ。

ちなみにソウスケは赤髪のナイスバディなお姉さんと、猫の獣人でこれまた男性の欲を刺激するスタイルをお持ちのお姉さんを相手に選んだ。


部屋に到着してからは軽いお話も早々に、そういった雰囲気になり……ソウスケはお姉さんたちに服を脱がされた。


「あらあら、随分と鍛えてるのね」


「鍛えてるというか、冒険者だからモンスターを相手にがっつり戦ってるから、自然と筋肉がついたって感じかな」


この世界に来たころとは全く別人の肉体へと変わっていた。

以前は肥満やガリガリといった体型ではなかったが、それでも筋肉ムキムキなマッチョマンではなかった。


だが、モンスターや盗賊との戦いでソウスケの体は自然と成長していき、それなりの細マッチョへと進化していた。


そして遂にパンツが脱がされ……既に元気になっていたソウスケのムスコが現れた。


「あら~~……凄いわね」


「そう、ね……失礼かもしれないけど、ちょっとびっくりしちゃった」


ソウスケは一応まだ成長期だが、身長はそこまで大きくない。

しかし、息子は身長や体格の大きさに反して非常に……ヘビー級でメジャー級。


そして時間はいつもと変わらないが、ソウスケはいつもより濃密な時間を過ごし……非常に充実した夜を過ごした。


行為が終わり、いつもよりお姉さんが疲れ果てていないことを確認し、これからは毎回二人のお姉さんに相手をして貰おうと決めた。


お姉さん二人に別れを告げ、ホールに戻ってくると……そこにはボーっとした表情でソウスケが来るのを待っている生徒四人がいた。

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