2.蒸れパンを脱がして添い寝開始ですっ!

 青山紗月、青山家の長女にして体育大学一年。

空手、柔道の黒帯、剣道の有段者で、本気を出せば実力は全国レベル。

容姿端麗で性格は粗暴、自己中……しかし、面倒見だけは昔からよかった。

そんな紗月姉が弱りきって、別人のようになっている。


(――あんな姉ちゃん、初めて見た……)


 ぬるま湯で身体を拭いていたが、紗月姉の要望で冷水をくんでいる。

やはり、熱が高く発汗量が多いため、冷たい水がよかったようだ。


「着替え……どうしよ……」


 部屋に向かいながら考えていた。

いつもの紗月姉なら羞恥心なく着替えなど済むだろう。

問題は自分で着替えができない状態だということだ。


 俺の頭の中でパンツ脱がせ隊が、ラッパを鳴らして行進し始めた。

姉の蒸れパンには興味は皆無。

脱がせたあとに見えるであろう部位に胸が高鳴る。

女体の神秘に興味津々だが、今は考えないようにしたい。


 決して邪な気持ちで、姉のパンツを脱がすのではない。

これは病人の介抱なんだと、呪文のように自分に言い聞かせる。





 紗月姉は薄い布団を掛けて横になっている。

額に手を当ててみるとまだ熱い。息も荒く、少し苦しそうだ。


「姉ちゃん、着替えってこれでいいのか?」

「うん……」


 適当な下着とシャツを、部屋の隅に置いてあるタンスから出してきた。

正直、下着はどれでいいのかさっぱりわからない。


「冷水絞ったタオルで拭くからな」


 紗月姉は無言でコクリと頷いた。


「蒼ちゃん……ブラ……ホック外して……」


 抱き起したまま、片手で背中のブラのホックを外せと言うのか……

ここでプレイボーイなら、ピロッと簡単にホックを外せるんだろうな。


「ん!? あれ? こうかな?」


 何度かやっているうちにホックは外れた。

ちょっと自分の不器用さに情けなくなったが、一段階目はクリアか。


「背中拭くよ、ちょっと冷たいけど……」

「うん。お願い……」


 紗月姉の髪型は茶色のセミロングだ。

髪を束ねているおかげで、うなじから背中へかけて拭くのが楽でいい。


「――紗月姉?」


 背中を拭いている途中、紗月姉はホックの外れたブラを前で抱えている。

様子がどう考えてもおかしい。いつもならブラなど既に吹っ飛んでいるはずだ。

背中を拭き終えた俺は抱えているブラをゆっくりと奪った。


「……恥ずかしい…………」



 紗月姉は赤らんだ顔をしながら、豊かな胸を右腕で隠した。

こんなに恥じらう姿を見るのは初めてだ。


「姉ちゃん、前は自分で拭けるか?」


 首を横に振る。これは前も拭いてくれという意思表示だ。

胸を隠す右腕をおろさせて、顎の下や首筋から拭いていくことにした。


 少々、見慣れた感があるとはいえ、紗月姉のスタイルは群を抜いている。

左腕で抱き起し、右手で身体を冷水で拭くたびに、ピクッと反応してたゆんと揺れる胸……


「……蒼ちゃん、ありがとうね」

「いいよ。紗月姉も昔こうやって面倒見てくれただろ」


 この複雑な気分はなんだろう。

恩返しや家族愛や姉弟愛のようなものがあるのは確かだ。

その一方で、姉の美麗さにひどく興奮する自分がいる。


 身体は拭き終わった。あとは着替えさせるだけだが……

紗月姉に力がなく、自発的に着替えるのは無理なようだ。


「姉ちゃん、恥ずかしかったら布団掛けるか?」


 また首を横に振って、パンツをおろそうと手をそえている。

動こうとするが、その度にぐったりとなってしまう。


「ん……蒼ちゃん……パンツ……」


 脱がせて、着替えさせてくれということだろう。

いったん布団に寝かせて、スルスルと小さな黒いパンツをおろしていく……

サイドに派手な花柄の刺繍が施され、きらびやかで姉好みのデザインだ。


 汗をかいたせいか、パンツは水分を含んでいるようだ。

脱がせ終わると、恥じらいからか紗月姉は横を向いてしまった。


「とりあえず……パンツ穿かせるよ」


 ピンクと黒の縞模様のパンツを脚に通してひきあげて……

体重を支えながら下着を穿かせる作業って大変なんだな。


「ブラ……柄……違う……」

「え!? これ違うの?」


 穿かせたパンツと用意した替えのブラ、色は同じだが柄が微妙に違う。

縦縞と横縞、装飾の有無程度の違いだ。

同じ柄のものをタンスから出して、腕から肩紐を通させる……

ホックを閉じて、Tシャツを着せて着替えは終了した。










◆◆◆◆◆◆










「――蒼ちゃん……?」


 布団を抱えて部屋に入って来た俺に、紗月姉は意外そうな顔をした。

熱はまだ下がらない。冷却シートやタオルを取り替える必要がある。


「今夜は紗月姉の横で寝て、看病するけどいいか?」

「……うん……うん」


 紗月姉は力なく頷いて、少しだけ笑みを浮かべた。

普段なら、猛獣の檻に飛び込むようなものだが、弱った今なら安全安心だ。


 部屋には加湿器、空気清浄器を設置、俺はマスクを着用。

消灯して布団に入った瞬間、どっさりと身体が重くなる……


「姉ちゃん……汗かいて気持ち悪いだろうけど、シャツは着てくれよ」

「……うー、暑いから嫌だ……」


 Tシャツを脱いだ紗月姉が胸の上に覆いかぶさるように抱きついてきた。


「とにかく、布団掛けるから寝てくれ。シャツはあとで着せるからさ」

「蒼ちゃん……あい……し……」

「なに? 姉ちゃんたちの愛してるーとか、そういうのは聞き飽きてるから、早く寝なきゃ」

「……アイス……クリーム……シナモン味食べたい……」

「アイスかよ!」


 そのまま紗月姉の背中に手を回し、片方の手で腰を抱いた。

しばらく姉の体重と体温を全身で受けつつ、寝かしつけたのである。


(――おもっ……あと柔らかい……)


 巨乳が見事に乗っかっている。ブラの中から、美巨乳おっぱい撃。

姉の寝息を確認してから、撫でるようにフワフワと触ってみる。


 触っては勃起、興奮して眠れなくなる。

落ち着きを取り戻して、また触って勃起。以降、延々と繰り返す。

そんな女体への探求心により俺の睡眠時間は削られたのである……

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