第152話【自信】

今日も破魔の刃に襲撃を受けるリーシャの家。

家が壊され始めるが神州進撃会の面々が防戦に入る。

カホルがリーシャにレッスンをする。


「良い事リーシャ、ミスコンには、いやミスコンじゃなくても

あらゆる事には揺れない心が必要なの」

「揺れない心・・・?」

「そう、自信ね、貴方には強い意志が有る

それを周囲に見せる事が出来ればミスコンなんて如何って事無い」


リーシャのすぐそばに魔法の火弾が迫るも、ヴェンデスが防御する。


「ひっ」

「確かに恐ろしい事でしょう、でも胸を張りなさい

今回に限り、私達が貴方を守る

貴方も自分の命を賭けた、ならば信頼していなさい」


カホルが周囲の惨状等目にも入っていない様子でリーシャに語る。


「・・・強いんですね」

「勿論よ、連中は私達よりも弱い、そう確信している」

「・・・何で分かるんですか?」

「見れば分かるわ、連中には自信が有る様でない」

「それは如何いう・・・」

「芯が無いのよ、見て見なさい」


外を見るリーシャ、向かって来る【破魔の刃】の面々は進むが

何と言うか大勢でかかって行くと言うスタイルで戦っている。


「連中の自信の源は数が多い事だけ、だからあんな戦い方になる

勿論数が多いのは危険な事だけど連携も何も無い、だから問題無い」

「そうなんですか・・・」

「良い事、リーシャ、貴方は強い、自分の命を賭けて迄舞台に立とうとしている

それが出来る人間は多くない、貴方は胸を張っていなさい

私のメイクも渾身を込めてするわ、だから貴方は」


リーシャの頭を引っ込めるカホル、リーシャの頭上を矢が掠める。


「自信を持って胸を張って前に進みなさい

後の事は私達に任せなさい、子供は大人を信じるのよ」

「信じる・・・」

「そう、私達もお金を貰っているんだから全力で貴女を守るわ」

「・・・・・」


リーシャはコクリと頷き立ち上がりそしてカホルに下に下げられる。

またしても矢が飛んで来たのだ。


「ありがとうございます・・・」

「良いって事よ・・・」


リーシャの眼に決意の炎が宿る。

そうして妨害を潜り抜けて来るミスコン当日。

嘗てない程の熱気が会場を包んでいた。

果たしてレッド・へリングの連覇なるのか!!

はたまたチャレンジャー、リーシャ・ハイカーの王座奪取なるか!!

ラン・ハンゲルドはやってくるのか!!今までにない展開に胸が躍る観衆達!!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る