第120話【Result&Mayor】

激突した牛蒡はハックの腕を圧し折りそして圧し折れた。


「なっ・・・」

「くっ、強度が足りないか!!」


折れた牛蒡を投げ捨てるショコラ。


「だが御前も骨が折れただろ?」

「・・・・・」

「でぶ妖精を捕まえるなんて事を考えるから馬鹿だと思っていたがやるな・・・」


ヴェンデスが煽る。


「甘く見るなよ」

「こっちの台詞だ、折れた牛蒡で俺達を如何にか出来ると思うなよ」

「ふん、牛蒡の替えは幾らでも有る・・・ん?」


突如ショコラに影が差しショコラが振り返る。

そこには頭にネクタイを巻いた、と言うか頭をネクタイで縛った

物凄い大きいでぶ妖精が現れた。


「・・・何だ?」

「おでぶポリスの町長でぶ妖精です」

「町長?」

「そんなん居るのか・・・」

「その町長が何の用だ?」

「食べ物を粗末にした不埒者を捕まえに来ました」

「捕まえるだと、如何やってだ?」

「こうします」


でぶ妖精の棒の様な手で捕獲されるショコラ。


「な・・・離せ!!」

「だーめ、このままおでぶプリズンまで連行します」

「何処だよ!!と言うか何で今まで俺達がこの街で好き勝手やってた時に出なかったんだ!!」

「でぶ妖精密度が高かったので丁度良いかなって」

「何だそれは!!」

「とりあえずおでぶプリズンまで護送します、でぶ刑務官かもん」


地面から魔方陣が描かれ細長い胴体のでぶ刑務官が現れた。

さすまたで捕捉されながらノノノと動き町長でぶ妖精は何処かに去って行った。


「・・・・・えーっと・・・じゃあ俺達も引き上げます」


破魔の刃のメンバーは呆気に取られながらそう言った。


「・・・うん、気を付けてな」


ヴェンデスは見逃した事により、結果としてこの依頼は達成になった。


けーさつでぶ妖精の元に戻ったハック達。


「おぉー帰って来たー如何だったー?ぷんすか」


依頼人でぶ妖精が出迎える。


「ああ・・・町長でぶ妖精とか言うのが出て来て敵のボスを連れて行ったよ」

「町長やっと動いたか・・・全然動かなかったから何事かと思った」

「普通こういう街の事は町長が動くんじゃないのか?」

「いや町内会で全部済ませる方法で動いている」

「町内会?」

「因みに私は町内会長でぶ妖精です(ドヤァ」

「ドヤ顔されてもなぁ・・・」

「無事依頼達成されたし今回の報酬払うにょ!!」


今回のリザルト

10G

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