第115話【でぶ妖精階段】

ショコラは手下達を集めた。


「良いか!!何処の誰だか知らないがでぶ妖精に変装した連中が紛れ込んでいる!!

さっきまで俺が居た所にまだ居るかもしれない!!急いで捕まえに行くぞ!!」

「「「おおー!!」」」


手下達はでぶ妖精を集める作業が嫌になったので

まさに天の助けの様な指示だった。

ショコラと手下はショコラが本部に使っていた建物を一階一階調べて回った。


一階は特に異常は無かった。

二階も異常は無かった。

しかし三階から様子が違っていた。


「な、なんだこれは・・・」

「にょー」「にょー」「にょー」「にょー」「にょー」

「にょー」「にょー」「にょー」「にょー」「にょー」

「にょー」「にょー」「にょー」「にょー」「にょー」

「にょー」「にょー」「にょー」「にょー」「にょー」

「にょー」「にょー」「にょー」「にょー」「にょー」

「にょー」「にょー」「にょー」「にょー」「にょー」

「にょー」「にょー」「にょー」「にょー」「にょー」

「にょー」「にょー」「にょー」「にょー」「にょー」

「にょー」「にょー」「にょー」「にょー」「にょー」

「にょー」「にょー」「にょー」「にょー」「にょー」

「にょー」「にょー」「にょー」「にょー」「にょー」

「にょー」「にょー」「にょー」「にょー」「にょー」


階段から大量のでぶ妖精がうにょにょと移動していた。

いや寧ろ重力に従ってゆっくりと下に落ちていると言った方が正確だろうか。


「糞・・・こんなに沢山のでぶ妖精を籠に入れるのに

どんだけ手間がかかると思っているんだ・・・」

「くっ・・・仕方ない先に進むぞ・・・」


でぶ妖精を掻き分けながら上に進むショコラ達。


「にょーん、踏まないでー」

「にょー!!」

「にょにょ」


でぶ妖精達の声を無視しながら先に進むショコラ達。


「一々構ってられるか!!」

「にょーん」


大きいでぶ妖精が三体上から降りて来た。


「邪魔だ邪魔!!さっさと行」


ボコッ!!と降りて来たでぶ妖精から飛び出した拳に殴り飛ばされるショコラ。


「ボスッ!?ってうわあああああああ!!」


殴り飛ばされたショコラに巻き込まれて部下達も階段を転がり落ちる。


「・・・何とかなった・・・のかな?」


でぶ妖精のシーツを再度羽織るポート。


「何とか第一段階はクリアか・・・じゃあ第二段階に移行するぞ」

「うん!!」

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