第7章【ドンちゃんの過去!!】

第97話【ドンちゃんと白猫】

「ぎゃははは!!それ本当かよー!!」

「いや本当なんだって、裏も取れているし私は興味深々なんだが?」

「全くもー!!馬鹿だなぁ!!」


ドンは寮の自室で今日も昼間から酒を呑んでいた。

トーホクとダランと共に馬鹿話に花を咲かせていた。


「ドンさん、居ますかー?」


ハックが部屋の外からやって来た。


「おう?何だハック?」

「うわ、酒盛りですか・・・出直します?」

「仕事かぁ?」

「実はギルドの方に御客さんが来ているんですが・・・」

「客?」

「白い毛並みの良い所のワーキャットです」

「お?ドンちゃんにも良い子が居たのかぁ?」


囃し立てるダラン。


「・・・分かった、今行く」


ドンは一気に酔いが冷めた様に真面目な顔をしてハックと共に部屋を出て行った。


「お、おいおい、何かマジっぽい雰囲気だな・・・」

「ちょっと様子を見て来ます」

「野次馬根性かトーホク?」

「えぇ、一応記者ですしね」


トーホクも後を追った。


「へっ・・・」


ダランは1人部屋に残って酒を呑んでいた。


ギルドに行くと話通りに白い毛並みのワーキャットが椅子に座っていた。

白い毛並みのワーキャットはドンを見ると立ち上がり。


「ドンちゃん!!」


とドンの元に駆け寄る。


「止まれミン、何しに来た」

「っ!!」


ドンの静止に立ち止まるミン。


「カチが・・・病気なの・・・」

「・・・悪いのか」

「持って半年・・・」

「それで?カチが何だって?」

「貴方に会って話したい事が有るって」

「悪いが俺には無いな」

「そんな!!」

「良いかミン、俺は家を出た身だ、もうアイツとは関わりは無い」

「・・・・・」

「そもそも俺とカチが仲が悪い事は知っていた筈だろう

何で今更会って話す必要が有る」

「それはっ・・・!!そうだけど・・・」

「分かったよ、カチの奴が俺と話がしたいなら伝えてくれ

『何を言いたいかは大体見当が着いている』とな」

「?・・・見当が着いている?」

「じゃあ俺はこれで帰るから、じゃあな」


ドンは立ち上がりギルドの外に出た。


「あ、待って!!」

「ドンさん!!ちょっと!!」


ミンと呼ばれたワーキャットはドンを追おうとし

ハックも引き留めようとするがキューに手を掴まれ引き留められる。


「ちょっと、何で止めるんだよ!!」

「私は少し事情を知っているからね、悪いけどミンさん

貴女はドンを追いかける資格は無いよ」

「・・・・・」

「一体どういう事なんだ?」

「悪いけど、私の口から教えられないわ」

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