第53話【誤解3と4】

「そして誤解の3つ目ですが」

「まだ続くのですかトールォさん」

「まだ有りますとも!!

こういう勘違いは正さなければなりませんから!!」

「一体何と戦っているのですか貴方は・・・」

「3つ目の誤解ですが私が亜人嫌いで亜人を不当に差別しているとの話ですが」

「そこまで言っていませんよ?」

「新聞を見た方がそう思うでしょう

今回のパーティでは外部からリザードマンのケータリングサービスを利用します!!」

「・・・そうですか」

「・・・あれ?」

「良く分かんねぇけど頑張るよ」


モーニングが恍けた態度を示す


「気を取り直して誤解の第4です」

「まだあるのか」

「これで最後です、警備が手薄と言いましたが

今回神州進撃会から来てくれたハック君とヴェンデス君です

これで警備はバッチリでしょう!!」

「二人だけと言うのは如何でしょうか・・・」

「ボーナスが出るのならばもっと人数集めます?」


ヴェンデスが気遣ってトールォに語る


「いえいえ、それには及びません

警邏の方々も警備に参加してくれるのでしょう?」

「勿論です、蜘蛛の子一匹通しません」

「それは頼もしい、パーティは明日なので今日はお休みしますかな?」

「いやいや明日に向けて打ち合わせとかしたいのでもう少し起きています」

「そうですか、では根を詰め過ぎない様に・・・」


ハックとヴェンデスとビターは部屋を出た


「じゃあビターさん警邏の方々は

どの様に警備しているのか状況を教えて貰って良いですか?」

「あ、後ホイップって如何言う奴なのか詳しく教えて下さい」

「分かった、では庭に立てた警備本部に案内している間にホイップについて教えましょう」


歩きながらビターは話し始めた


「ホイップは何と言うか奇妙な魔法使いでして

体を何と言うか液状化する事が出来るのです」

「液状化?」

「体をドロドロにして狭い隙間にも入れるのです」

「気味が悪い・・・ヴェンデスさんこういう魔法って有るんですか?」

「変身か憑依だな」

「変身は何となく分かりますが憑依?」

「召喚の変化パターンで自身の身に魔物なり何なりを宿らせて

その力を得ると言う魔法だ」

「へぇ・・・」

「だが今回は対策も万全です」


ビターは自身有りげに応える


「根拠は?」

「液状化したホイップに水をかけてしまえば良い」

「エグイ事思いつきますね・・・最悪ホイップ死にますよ?」

「そんなにエグイんですか?」

「考えても見ろ、体に異物を混ぜ込むって普通に死ぬぞ」

「えぇー・・・」

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