第46話【Answer&Result】

ハックとスルメは貝の街のホテルに泊まった

ホテルにもドアは無かったが客室にはドアは有った

外の客にはドアが無いと落ち着かないと言う人が多いので

その配慮と言う訳だ

だが滅多に客が来ない為、客室は一部屋しか無く更に一晩1Gと高額である

ベッドが二つなのでひとまず寝床は問題無い



「とりあえずお疲れ様、明日ここを発つけど大丈夫?」

「大丈夫ですヌベアはここじゃ安いので売れなかったですし」

「あら、それは残念・・・おでぶちゃんは大丈夫?煮干あげるよー」

「にょー・・・」


でぶ妖精はポーチから顔を出して煮干を食べると直ぐに引っ込んでしまった


「あらあら・・・」

「まぁ後一日の辛抱だから我慢してねおでぶちゃん」

「にょー・・・」

「それはさておきスルメさん、質問の返事は頂けたんですか?」

「・・・・・まぁ貰えたね」

「良かったじゃないですか」

「良くは無いよ」

「???」

「まぁ質問の返事だけど・・・聞きたいの?」

「多少は興味有ります」

「じゃあ教えてあげよう」


ベッドに腰かけるスルメ


「まず質問の一つ目何故人から悪い心を奪うのか

だけど、これは悪い心を捨てたがる人から貰っているだけ、らしい

悪い心を捨てたいと言う人がこの街に住んでいる、との事」

「どういう事ですか?」

「詳しく聞きたいけど、再度一年のラグに耐えなくちゃいけないからね

詳しい話はまた来年って訳だ

二つ目の質問、何故そんな力を貴方が持って居るのかって言うのは偶々らしい」

「た、偶々?」

「何と言うか人の愚痴を聞いて居たら人の悪い心を引き取れるようになったらしい

良く分からんけど・・・三つ目の何故そんな姿になったのも

知らない内になっていたらしい」

「・・・何だかあんまり収穫は無さそうな返答ですね」

「そうだね・・・皆があまりこの街の事を調べないから

良い研究になるかなぁと思ったらこれじゃあまともな調査は出来ない」

「まぁインタビューの受け答えに一年かかるのは辛いですね」

「本当にねぇ・・・所でヌベアが売れないとか言ってたけど

乾期は戻る頃には収まるらしいわよ?」

「え・・・じゃあ高値で売れなくなると?」

「そうなるわね・・・」

「マジかー・・・」


がっくり来るハック


「・・・何かの役に立つかもしれないですし手元に持っておきます」

「それが良いかもね」


色々と計算が外れたハックだったが何とか都に帰り

荷物運びの代金を手に入れたのだった


今回のリザルト

8G

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