第13話【牧場の一幕】

やる事が無くて暇なので今日はカホルと一緒に

カピパラ牧場の見張り番の仕事をする事になったハック


「よろしくね~ハッくん」

「ハッくん!?」


カピパラをだっこしながら陽気に喋るカホル


「見張んなくて良いんすか?」

「役得よぉ」

「はぁ・・・でもこの間も牧場の見張り番の仕事来てましたよね?

見張り番雇ったら如何ですか?」

「見張り番は居るのよぉ、でもサボり癖の強い子で度々休むのよぉ

そのおかげで御金貰えるんだし、良いわよねぇ」

「うーんカピパラに興味湧かないですよねぇ」

「そう言えばでぶ妖精飼ってるんだっけ?アイツ等毛が無いからつるつるよねぇ

つるつるの方が好み?」

「つるつると言うかでぶ妖精はぷにぷにしてませんか?」

「確かにぷにぷにねぇ、でもカピパラちゃん達もぷにぷにしているわよぉ

忘れがちだけどぷにぷにもしてるわぁ」

「確かにぷにぷにしてますねぇ・・・」


ぷにぷにと会話が弾む


「そう言えばキョクさんに寮の人を紹介して貰ったんですけど」

「あら~キョクちゃんと会ったの~、彼イケメンよねぇ~」

「ですね、カッコいいですよね」

「そうよ~、確かジャポネ生まれでこっちに来たとか聞いた事有るわぁ」

「ジャポネって海の向こうの島国でしたっけ?どんなとこなんだろ」

「色々面白い食べ物が有るって聞いたわ~」

「へぇ・・・それでキョクさんに寮の人達を紹介して貰ったんですけども

ドンさんの所で酒盛りになっちゃって」

「あら~私下戸だからあんまり参加出来ないけど良いわよねぇ~」

「俺も未成年ですしね、それで204号室の人だけ紹介されなかったんですけど

誰が住んでるんです?」

「あー・・・ギルド外の人が住んでいるから私も良く知らない」

「寮なのにですか?」

「ギルドマスターの知り合いが無理言って住まわせて貰ってるみたいよ?

私良く知らないけど、前に一回見た事有るわ」

「へぇ、どんな人だったんです?」

「金髪で、美人だけど薄気味笑い笑顔を浮かべた真っ黒な服の娘っ子よ

あんまりこっちと関わろうとしないし、ほっといた方が良いわね」

「そうですか・・・」


のどかな風景を見て話題を変えるハック


「・・・結構のどかですけど見張る必要有ります?」

「偶にカピパラ喰いって化け物が来るから見張って無いと

カピパラちゃん達が連れ去られるかもしれないのよぉ

カピパラちゃん達を連れ去る人間も居るし見張りは必須よぉ」

「そうなんですか」

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